今件は先に【おらが村の料理を国のお墨付きで世界に発信・農水省が「郷土料理100選」選定へ】でもお伝えしたように、地域起こし(地域経済の活性化)の素材として「全国各地で受け継がれた伝統料理」を用いるのに先立ち行なわれるもの。地域の伝統料理にはその地域独特の歴史や産業、文化などが色濃く反映されており、その地域を映し出す鏡にもなっている。農林水産省では「郷土料理百選」の選定を通じて農山漁村に埋もれている食文化を発掘し、観光の交流や定住促進の効果があると期待している。

プロジェクトでは既存の郷土料理に関する各種文献の調査、都道府県、さらには一般からの推薦も含めて百品目をピックアップ。その上で今回スタートが発表されたように9月1日からインターネット上での人気投票を行い、今年12月中旬(先の報道よりスケジュールが前倒しされたもよう)には選定。料理そのものと伝統的な食材を、冊子やインターネットを通じて2008年2月以降に紹介する。

投票開始は9月1日のため、具体的な投票方法や投票候補などは現在のところ不明。とはいえ、予定通りなら1000品目の中から選ぶスタイルとなるため、分かりやすいインターフェイスが求められることになるだろう。また、サイト上では「『農山漁村の郷土料理百選』は本年12月に決定されます。この投票は、百選選定の際の参考とさせていただくためのものです」とあるため、トップの票を得てもその料理が必ず採用されるわけではない。あくまでも参考数値となるだけの話、とのこと。

チープながらも【レシピ雑記帳】なるレシピサイトを立ち上げた当方としては、やはり郷土料理のレシピが気になるところ。簡単で美味しく創れる、心にも身体にも優しい郷土料理のランク入りを望みたいものだ。

(最終更新:2013/08/19)