【更新】7月度の外食産業の売り上げは前年同月比でプラス1.0%・天候不順などで来客数減少
2007年08月25日 12:00
日本フードサービス協会は8月24日、協会会員会社を対象とした外食産業の市場動向調査における2007年7月度の調査結果を発表した。それによると総合売り上げは前年同月比でプラス1.0%となり伸び率は微妙な範囲に留まったことが明らかになった。昨年と比べると土曜日が一日少なかったことや天候不順が来客数・客単価の減少につながったと協会側では分析している([発表リリース])。
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今調査はファストフードやファミレス、パブレストランや居酒屋、ディナーレストラン、喫茶店などを対象に行われたもので、対象数は事業者数が149、店舗数は28098店舗(既存店はそれぞれ146、23974)。
全業態すべてを合わせた7月度売り上げ状況は、前年同月比で101.0%と前年を1%上回る結果となった。業態別ではファストフード業態が伸び、ファミリーレストランの落ち込みが目立つ。客単価は全体で99.6%とやや下回る結果となっているがその低下を客数の微量な増加(101.4%)で補い、なんとか売上高を前年比でプラスに引き上げている。
売上高の伸びが前月と比べて大幅に落ち込み、今年最低の伸び率になったのは、前年に比べて土曜日が一日少なかったこと、台風の直撃や梅雨の長引きなど天候不順が影響している。これは「土曜日が一日多かった」「天候が良好だった」ために客数が大幅に伸びた先月の裏返し的な結果ともいえる。
全店データ(既存店、新店合わせて)
既存店のみで集計すると売上高は前年同月比で97.7%、客単価は99.2%。今月の売り上げ高増は、新規展開店舗の飛躍が後押ししていたのが分かる。
全体的なデータを見た限りでは先月同様ファストフード、特に和風ファストフードの売上高の伸びが119.9%と大きく他を引き離しているのが目に留まる。この項目に限定すれば客単価も102.6%と伸び率が高く、客数の116.9%と相まって売上高を大きく押し上げている。昨今においては和風ファストフード店が消費者の要望に合致した形態なようだ。
(最終更新:2013/08/19)
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