「ドコモ6.0・au3.3・ソフトバンク0.7」携帯電話の実測アクセスシェア数
2007年08月27日 06:30
ビートレンドは8月23日、自社が展開している携帯向けASPサービス「BeMss」を提供する、約600社の携帯サイトへどのような機種からアクセスされているかの実態調査結果を発表した。それによるとキャリア別のアクセス数では【NTTドコモ(9437)】が過半数の約6割を占め、【au(KDDI(9433))】がそれに続く3割強、【ソフトバンクモバイル(9984)】は1割弱であることが明らかになった(【発表リリース】)。
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「BeMss」とはビートレンドが提供している、ブラウザから操作する携帯ビジネス用ツール。携帯向けサイトを創ったり携帯にメールを配信したり、果ては携帯サイトでECを行なうなど、携帯電話上のビジネスをパソコンから展開できるASPサービス。
今回実施した携帯電話の利用実態調査は、この「BeMss」を活用している約600社の携帯サイトに対するアクセス状況を調べ、統計データ化したもの。機種別シェアでは【電気通信事業者協会発表のデータ】がもっともよく知られているが、これには実際に今ではほとんど使われていない旧機種の数字も反映されているので、「実利用値」より多くなってしまう傾向にある。一方、特定の業種や業態に限定された機種別アクセスデータでは、新機種や新サービスが大きめに報告されてしまいがち。
ビートレンドでは「BeMss」のデータを元にした集計データなら、特定の業種・規模・サービスに片寄っていることはないので、実勢に近い機種毎のシェアを把握できるとしている。
キャリア別アクセス数比率
ドコモの優位性とau、ソフトバンクの位置関係は他の調査結果とあまり変わらない。ただ、前回4月調査と比べ、auが減った分だけソフトバンクが増え、ドコモには変化が無いのが目新しいといえる。
キャリア別にアクセス上位5機種が掲載されており、現在の各キャリア毎の有力・人気機種が一目瞭然で把握できる。auでは【カシオ(6952)】などが善戦しているが、ドコモやソフトバンクでは例えばドコモならSH903iやSH902iS、ソフトバンクなら911SHや705SHなど【シャープ(6753)】製機種が圧倒的に優位に立っているのが分かる。シャープの絶対優位性は先の【携帯電話会社別満足度、auが初のトップに】や【2006年の携帯電話販売シェア、シャープがトップに・前年比36.0%の成長率】でも同様の結果が出ており、また一つ裏付けられた形になる。
他にもHTMLメールに対応しているか否か、Flashメールはどうかなど、関連コンテンツを提供しているメーカーやサイトには気になるデータもあるが、やはり注目したいのは最近各企業間で勢力争いが著しい「おサイフケータイ」対応端末の割合。
おサイフケータイ対応機種・非対応機種の割合
HTML・Flashメールの対応機種と比べると普及度はまだ低いが、それでも6割強の携帯がおサイフケータイに対応していることが分かる。
ビートレンド側も強調しているが今回の調査結果は、携帯電話の台数そのものではなく実働している携帯のアクセス数であることや、アクセス先か多種多様にわたる(例えばゲームやビジネスに片寄ることが無い)ため、構成比率は全体の実働携帯電話の比率に近いものと思われる。それだけに、実際のキャリア毎の利用比率や主要機能の対応・非対応携帯の割合、そして人気機種の順位などは非常に興味深く、参考にする人も多いだろう。
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