「メタボ」を知らない人はわずか5.8%、「自分も」と思う人は31.2%に
2007年08月15日 08:00
製薬会社のジョンソン・エンド・ジョンソンが8月6日に発表したリリースによると、「メタボリックシンドローム」という言葉を知らない人は世間一般において5.8%に過ぎないことが明らかになった。当初は医学的な横文字言葉で分かりにくいとする意見もあったが、度重なる報道で多くの人に浸透したことが分かる。一方その「メタボリック」に自分が該当するかどうかという問いには約1/3の31.2%が「そうだと思う」と答えていることも判明した(発表リリース)
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今調査は8月10日が「健康ハートの日」であることにちなんで行なわれているもの。今回が3回目となる。調査対象は日本国内に住む男女1200人(20歳から70歳、10年・男女別に100人ずつ)。調査方法はインターネット経由で、時期は7月。過去の調査では三大疾病(がん・心筋梗塞・脳卒中)についての調査がメインだったが、今回は心臓病のリスクが上がると言われている「メタボリックシンドローム」に関しても調査を行なっている。
●全体で3割、50代は6割が「自分はメタボだ」と思っている
「メタボリックシンドローム」という言葉を聞いて自分もそう思うか、とたずねたところ、31.2%が「思う」と答えている。
・「思う」……31.2%
・「思わない」……63.1%
・「メタボリックシンドローム」を知らない……5.8%
「メタボリックシンドローム」そのものを知らない人はわずかに5.8%に過ぎず、この言葉の浸透度が高いことがうかがえる。一方年齢層別に詳細を見てみると、50代の男性がもっとも「思う」という回答が多く57.0%に達している。
年齢・性別による「メタボリックシンドローム」という言葉への回答
全般的に女性よりも男性、若年層よりも中高年齢層の方が「思う」の回答率が高いことが分かる。また特に男性の50代層における「思う」の数がずば抜けて多いことも一目で判断できる。一方で「メタボリックシンドローム」という言葉自体の認知度は男性よりも女性の方が高く、特に30代の女性では知らない人は一人もいなかったのが特筆すべき値といえる。
●気になる、けど実際に胴回りを計測した人は4人に1人・既婚者の方が割合は高い
では実際に「メタボリックシンドローム」であるかどうかを判断する基準のひとつである、ウエスト周囲を計測したことがあるかどうかについて聞いてみたところ、全体では25.0%しか測定していなかった。逆に75.0%は測定していないと答えている。
年齢層別では、上記の「メタボという言葉への回答」の図表に近い割合で、測定したことがある人の数が増えているのが分かる。
年齢・性別による「胴回りを実際に測定したことがあるか」
さらに、未婚・既婚で計測データを分析したところ、女性では未婚19.6%・既婚21.4%とほとんど差がないのに、男性では未婚17.4%・既婚33.6%と、未婚者と既婚者間で約2倍にわたる差が生じている。
性別・未既婚別「胴回りを実際に測定したことがあるか」
これは既婚男性の場合、自分自身で測定する以外に、配偶者が胴回りの測定をうながしているからではないかと推測される。
【メタボリックで四人に一人が要指導・来年4月から特定健診、特定保険指導開始】にもあるように、来年4月からは40代以降に特定健康診断が義務付けられることになる。その内容次第でメタボリックシンドロームと向き合って日々を過ごす必要が生じる人が多数出てくるはず。
知識として知るだけではなく、外食をひかえて自炊したり、間食を止めてみたりなど、身近なことからメタボ対策を始めてみてはいかがだろうか。
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