今年のお米は「平年並み」~秋田などで「やや良」・台風4号の影響で不作地域相次ぐ
2007年08月31日 08:00
農林水産省は8月30日、2007年産の水稲(お米)の8月15日現在ににおける作柄概況を発表した。それによると今年は7月に梅雨の遅れや台風の到来で日照り不足が見受けられたものの、作柄は全国平均では「平年並み」になると見込んでいる(発表リリース、PDF)。
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今調査は8月15日現在における水稲の生育・作柄概況を調査したもので、センター職員による実測調査で行なわれた。また、8月15日以降は気性が平年並みに推移するものとして作柄の予想が行なわれているため、今後の気象状況によっては収穫が変動する可能性もある。
早場地帯(8月15日段階で収穫済みの割合が8割以上を占める都道府県)における、作柄の良否は次の図の通り。
早場地帯の8月15日現在での作柄の良否
「早場地帯」では秋田が「やや良」、千葉・鳥取・島根が「やや不良」だった以外は「平年並み」。西日本中心となる「遅場地帯」では、徳島が「やや良」。一方、岡山・山口・福岡・佐賀・熊本・大分・宮崎の7県が「やや不良」。収穫を終えている地域では「やや不良」2県、「著しい不良」2県、「不良」1件など、軒並み不作となっている。これは収穫直前に来襲した台風4号の影響によるものと思われる。
米あまり減少が叫ばれている昨今だが、やはり日本人の食生活の基本はお米。そのお米が不作だと心配になるし、豊作だと嬉しく安心できるもの。今年は今のところ「平年並み」とのことだが、ぜひこのまま推移し、安定的な米価を維持して欲しいものである。
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