ここ数日急落が続いている東京株式市場…東京市場での外国人投資家の売超、3週間連続・株価下落の一因か

2007年08月17日 08:00

東京証券取引所は8月16日、8月6日から10日(8月第2週、先週)における株券の投資部門別売買状況を発表した。それによると先週外国人投資家が株を売った総額は10兆1227億5781万円なのに対し、買い総額は9兆9211億7910万1000円となり、差し引き2015億7870万9000円の売り超しとなった。この売り超しで外国人投資家の売り超しは3週連続となり、この3週分の売り超し総額は約7000億円に達することになる。昨今の東京株式市場における株安の一因が、外国人投資家の日本株売却にあることがあらためて浮き彫りになった形だ(【最新発表リリース、PDF】)。

スポンサードリンク

8月6日から10日における各部門別の売買動向は次の通り。

・法人……1兆1905億6400万6000円/1兆4590億5370万8000円(2684億8970万2000円買超)
・個人……2兆6264億0054万5000円/2兆6333億9645万1000円(69億9590万6000円買超)
・外国人……10兆1227億5781万円/9兆9211億7910万1000円(2015億7870万9000円売超)
・証券会社……1560億1173万5000円/1591億1732万1000円(31億0558万6000円買超)

(それぞれ売り/買い(差し引き))


また、この4週間における外国人投資家の動向は次の通り。

7月17日~7月20日…3702億0027万5000円買超
7月23日~7月27日…3000億5608万7000円売超
7月30日~8月3日…1961億9964万8000円売超
8月6日~10日……2015億7870万9000円売超


昨今まで日本株式の買い超しが進んでいた外国人投資家がこのように売り超しに転じたのは、アメリカの低所得者向け住宅ローン(サブプライムローン)の焦げ付きで損失を抱えた海外のヘッジファンドが投資家からの解約に備えて、仕方なく手持ちの株式を売却しているのではないかと思われる。

ここ数日急落が続いている東京株式市場だが、引き続き外国人投資家の売買動向が大きく左右する展開が続くことだろう。

Related Posts Plugin for WordPress, Blogger...

スポンサードリンク



 


 
(C)JGNN||このサイトについて|サイトマップ|お問い合わせ