【更新】ユニクロのバーニーズ買収「ほぼ」成功、買収価格は1080億円

2007年08月02日 08:00

株式イメージ先に【ユニクロが米高級衣料品専門店バーニーズを買収提案】で報じたように、ユニクロを傘下に持つ【ファーストリテイリング(9983)】が7月5日、アメリカの高級百貨店バーニーズ ニューヨーク(Barneys New York)を展開する衣料品メーカーのジョーンズ社(Jones Apparel Group, Inc)に対し、バーニーズ社の株式のすべてを9億ドル(1080億円)で取得すると提案した件につき、バーニーズニューヨーク側がこの買収案に「3営業日以内にさらなる好条件が提示されない限り」合意すると正式に発表した(【発表リリース】)。ファイーストリテイリングにとっては初のアメリカにおける大型買収となる※。

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すでにジョーンズは6月22日の段階で、ドバイ政府出資の投資ファンドイスティスマール(Istithmar)社からバーニーズ社の株式を8億2500万ドル(1000億円)で売却する旨合意したと発表している。しかしこの合意には第三者が提案を行う期間が設定されており、今回ファーストリテイリングはこの期間を利用し、買収を提案した。

リリースによれば今回の買収によってファーストリテイリング側では、バーニーズの成長可能性とファーストリテイリングとの相乗効果を期待し、さらにはバーニーズのブランド力を用いてアメリカでの事業展開が一層推し進める予定。

大衆向けの安価で良質な衣料品のイメージが強いユニクロに、バーニーズのブランドを加えたアメリカでの展開がいかなるものになるのか。今後の展開が色々と想像でき、楽しみといえよう。なお今件はバーニーズ ニューヨークに関する買収案であり、日本の「バーニーズニューヨーク」ブランドのライセンスを持つバーニーズジャパンを対象としたものではない。

またジョーンズ側はスティスマール側に2270万ドルの違約金を支払う義務が生じるが、それでも相当額の資金を得ることになる。この資金をもって中核事業のブランド販売における建て直しを見直すとのことである。

※正確には8月1日に始まる3営業日のうちにさらなる好条件をイスティスマール側が提示しない限りファーストリテイリング社への売却を確定する、ということでまだイスティスマール側にチャンスは(わずかながら)残っています。

(最終更新:2013/08/20)

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