UAEのドバイで世界一のビル「ブルジ・ドバイ」建設中・現在512メートル、最終的には700メートルに!?
2007年07月24日 08:00
石油価格の高騰でうるおう中東地域の各国では、その利益を有効に活用しようとさまざまな分野に投資したり、自国の環境を整えるなどの建設ラッシュが起きている。その象徴ともいえるビルが、アラブ首長国連邦(UAE)の構成国の一つ、ドバイ首長国に登場した。そのビルの名前は「ブルジ・ドバイ(Burj Dubai)」。現在1680フィート(512.1メートル)の高さに達し、世界一の高さを誇る人工建造物となった(【参考記事:DailyMail】)。
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ドバイの位置
「バベルの塔」やピラミッドなどにもあるように、高層建造物は富と技術、そして勢力の象徴でもある。そして広大な範囲から姿を確認できるその建物は、多くの人を感嘆させ、畏怖の心すら抱かせてしまう。急成長を続けるアラブ諸国の一つ、ドバイに「世界一の高さを持つビルが建つ」のも、その成長ぶりを表す顕著な例といえるのだろう。これまで世界一の高さのビルは台湾にある「台北101」(2004年建造、508メートル)だった。現在建築中でさらにこれから上に伸びるにも関わらず、現時点で「ブルジ・ドバイ」はトップの座についたことになる。
公式サイトに掲載されている、主要高層建造物との比較。一番左が「ブルジ・ドバイ」。その右側にあるのが「台北101」。高っ。
開発を手がけているのは【政府系企業のエマール・プロパティーズ社(EMAAR PROPERTIES)】。同社が発表したリリース(【該当リリース】)によると、141階部分を構築した段階で512.1メートルに足し、世界一になったという。また、「ブルジ・ドバイ」はさらに高層を目指して建築が続けられており、最終的な高さはまだ決まっていないとのこと。一部では700メートルにも達するのではないかと報じられている。
「ブルシ・ドバイ」の姿。完成時には東京タワーに倍するであろうその高さは想像するに余りある。実際にその姿を見たら、圧倒されるに違いない。
「ブジル・ドバイ」は33万立方メートルのコンクリート、ワイヤーで補強されたガラスなどを用いており、56基のエレベーターが毎秒1.75~10メートルで1基あたり最大42人の利用客を運ぶという。地盤には50メートルもの深さの杭が打たれて補強されている。また内部にはイタリアのデザイナー、ジョルジオ・アルマーニ氏によるホテルや休息所、ビジネスセンター、商業施設や運動施設、プール、法人向けオフィスなどが用意され、一つの総合都市のような様相を呈するとのこと。
当初「ブジル・ドバイ」は90階だったが、相次ぐ計画の拡張で上へ上へと伸ばされることになった。関係者は一様に「ブジル・ドバイは比類無き人類の実績による建造物であり、チャレンジングスピリッツの具体的成果に他ならない。そしてその姿は我々の次世代を奮い立たせるものとなるでしょう」と述べている。なお総開発費は現在のところ200億アメリカドル(2.4兆円)。完成は当初2008年12月30日の予定だったが、2009年6月30日に延期されている。
【「ブジル・ドバイ」の公式サイト】や数々のファンサイトには、多数の写真が掲載されている。まるで模型やCGのような、砂地にそそり立つ超高層ビルを見ていると、あらためてオイルマネーの凄まじさを実感できるというものだ。
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