アマゾン商品を視覚的にひもづけ・関連性も投稿できる「TilePlex」登場
2007年07月05日 19:30
【ウノウ】は7月4日、アマゾンジャパンに登録されている商品の関連性をひもづけの形で視覚的に確認できるサイト【TilePlex】のサービスを開始した(【発表リリース】)。
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この「TilePlex」は商品同士の関連性を視覚的にチェックしつつ、情報の確認と購入意欲の喚起を図ろうとするもの。テレビやラジオ、漫画など各メディアに登場した商品が気になったがそのメディア自身には関連情報が記載されておらず、どれなのか分からない……という際にこのサイトをチェックすると、投稿情報によって何が該当する商品なのかが分かるという。
商品の関連性はこのような形で図式化される。両商品を結びつける理由(キーワード)は黒抜きの文字で表示される。
商品をクリックして具体的なデータを見てみると、その商品に関連する他の商品の一覧も表示される。登録ユーザーでなくとも「つながり」を追加することも可能。
早速一つ、登録してみる。ユーザー登録をしなくとも投稿できるのは気軽でよいが、内容について管理側でのいたずら・誤入力チェックが大変な気もする。
要は、Web2.0的な、利用者の投稿によって構築されていく、ビジュアル・リンケージ的な商品データベースのようなものといえるだろう。
具体な例を挙げると、【カプコン(9697)】のお遊び系株ゲーム『株トレーダー瞬』 から登場人物の一人南濱氏のモデルになっている北浜流一郎氏の著書がリンクされたり、『涼宮ハルヒの憂鬱』のDVDから主人公である涼宮ハルヒのフィギュアにリンクが結ばれたりする、といった具合だ。
関連性についてはユーザー登録をしなくとも投稿できるし、閲覧も可能。ユーザー登録をすればマイページを設定し、自分が投稿した商品やそのつながりを確認できる。また、ランキングでは関連性が多い商品群や新作投稿の一覧などを表示(RSSでも配信)。さらにサービスそのもののAPIも公開しているので、腕の立つ人はこれを元に色々なものが作れるだろう。
現在対象の商品はアマゾンジャンパンのもののみだが、リリースによれば今後楽天市場や楽天トラベル、さらにはぐるなびなども利用可能にするという。また、英語版リリースの予定もあるとのこと。
ビジュアル的に非常に似通ったサービスとしては先に【アマゾンの商品を視覚的に関連付けて表示させる「Amaznode」】で紹介した【Amaznode】がある。「Amaznode」がサービス側で自動的にキーワードなどから連動する商品群を自動的にグループ・関連付けして網羅するのに対し、「TilePlex」では利用者の投稿で関連性を成長させていこうというポイントが最大の差異点だろう。
「TilePlex」はそれなりに興味深く、また見ていて楽しいものがある。だが、ウィンドウショッピング的に何となくサイトを見るのならともかく、特定の商品やキーワードを元に関連付けしている商品を見たい場合に、検索そのものが出来ないのが最大の難点といえる。このままでは単なる「システム遊び」のレベルでしかないサービスとなってしまう(ちなみに、登録時や特定の商品を選んだ後に登録されているキーワードを選ぶと、はじめて検索ウィンドウが出る。ここでようやく登録商品から任意のものを検索することが可能となる)。
他にも画面内に「つながり」が表示しきれていないのに画面をスクロールさせて見切れた部分を見ることができないなど、まだまだ試用段階にあることが分かる。
恐らくは登録商品や関連付けの数が増えてから全般的で役立つ検索機能が追加されるのだろう。今サイトはまだβ版・デモ版とのことで「仕様の変更が頻繁に行われる可能性があります」と注意事項にも書かれてある。今後の機能拡充に大いに期待したいところだ。また、利用者による登録データが増えれば、つながりをたどっていくうちに意外な出会いが待っているという、「ウインドウショッピングならではの楽しさ」も味わえるようになるだろう。
(最終更新:2013/09/08)
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