世界の投資先、有望なのはインドやベトナム
2007年07月31日 08:00
【NIKKEI NET内「マネー&マーケット」コーナー】では7月18日から8月1日までの期間限定で、現在の株式市場に関するアンケートを実施している。その中の一つ、「これから海外株(投資信託含む)に投資する場合、どの地域が有望か」についてたずねたところ、インドが最も多くの票を集め、次いでベトナムが多くの票数を集めていることが明らかになった。
スポンサードリンク
今アンケートは無料の登録が必要となるが、調査結果を閲覧するだけなら誰にでも出来る。8月1日が締め切りのため、これから多少数字が変動する可能性もあるが、ほぼ状況的に確定したと見てよいだろう。
相場観(三か月後に日経平均がどこまで達しているか)については「18000円から18999円」と答える人がもっとも多かった。ただし今回の調査期間は7月18日以降であるため、先週末の急落をはさんだ調査となっている。急落の前後で投稿傾向が異なると思われるため、一概に「現在の」投資家相場観を反映しているとは言いがたい。また、三か月後の景況観(「上向く」が56%で最多)も似たようなことがいえる。
一方、世界規模で比較的株式市場が底堅い状況である昨今、海外に株・投信で投資する場合にはどの地域が有望かという「地域投資性向」については急落もあまり影響を及ぼさないと思われる。この質問(複数回答可)については、インドがもっとも多くの票を集めることになった。
■世界規模でどの地域に投資をしたいか(7月31日5時現在)
・インド……24%
・ベトナム……20%
・ブラジル……13%
・ロシア……12%
・中国……11%
・ヨーロッパ……10%
・アメリカ……6%
・オーストラリア……5%
言葉どおり成長株の代表格としてよく使われる「BRICs(ブラジル、ロシア、インド、中国)」が上位に入っているのはよくありがちな話だが、最近富に語られるようになったベトナムが第二位に食い込んでいるのが興味深い。ベトナムは市場規模がそれほど大きくない一方で昨今急速に株価が上昇し、ここ2年ほどで2倍ほどに値上がりしている。今後調整時期入る可能性は高いが、注目を集めていることに違いはない。
各証券会社も他社とのサービスの違いをアピールするため、積極的に海外の株式取り扱いを始めたり、投資信託の整備を進めている。今後多くの証券会社で、これら諸外国の株式そのものや投資信託を経由した投資ができるようになるだろう。
スポンサードリンク
ツイート