広告メールの規制、経済産業省も腰を上げる・無断送信禁止へ法改正の動き

2007年07月29日 12:00

電子メールイメージ【日経新聞】が伝えるところによると、【経済産業省】はインターネット経由の通信販売のトラブルを防ぐため、販売業者が商品やサービスなどの広告メールを消費者の事前承諾無しに送ることを禁止するなどの条文を盛り込んだ、特定商取引法(特商法)改正を検討しているという。

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元記事によれば今回検討されている特商法改正の内容は大きく分けて次の二つ。

・販売業者による商品やサービスの広告メールを、消費者の事前承諾なしに送ることを禁止
 →事前確認無しのメール送付が広告禁止されるため、不特定多数へのスパムメール行為に特商法からも法規制がかかることになる
・代金前払いのみの販売方法の禁止
 →商品到着後に支払える方法を必ず用意する。代金前払いでトンズラされるトラブルを無くすため


すでにパソコンや携帯電話経由でのインターネット通販は特商法の規制対象ではあるが、現行法では関連規定が整備されておらず、特に迷惑メールなどの問題で対応が不十分だった。経済産業省では上記のような規制ルールを検討し、経済産業省の諮問機関である【産業構造審議会】で今秋を目安に具体的な内容をかため、特定商取引法の改正案を来年の通常国会にも提出する方針だという。

現在において改正案の具体的な内容が公開されていないので吟味をすることは難しいが、販売業者には一般の物販販売以外にサービスなどの販売も含まれるため、ネット経由の未承諾な広告メールは一様に制限・規制対象になることだろう。

すでに【総務省主導による迷惑メール規制強化検討会、初会合開催】にもあるように、迷惑メールについては【総務省】側でも規制強化を検討している。経済産業省と別々に検討するのも不毛・非合理的な気もするが、それぞれの専門分野から、メーラーのゴミ箱を毎日パンクさせるようなうざったい迷惑・広告メールを規制してほしいものだ。そして何より、用意されている法律を厳粛に、そして確実に履行し、該当する問題業者などにはしかるべき措置を早急にとってほしいものである。


■関連記事:
【総務省、迷惑広告メールを法改正で禁止へ・受信者の受諾が必要な方向に】


(最終更新:2013/08/20)

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