女性はブログを信じてる!? 半数の女性がブログを参考に商品購入の経験あり
2007年07月26日 08:00
【データシグナル】は7月25日、ブログの認知度や製品・サービスの購買との関係を調査した結果を発表した。それによると女性の半数が「ブログを参考とした購買経験がある」と回答していることが明らかになった。特に若年層においてその傾向が強いことがうかがえる(【発表リリース】)。
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今調査は日経リサーチによるもので6月14日から19日に実施、対象は16歳から69歳までの男女で、有効回答数は5079人。
●男性より女性、若年齢層の方がブログの影響を受けやすい
その調査結果によると全体の39.4%が「他人のブログを読んで、製品やサービスの購入の参考にしたことがある」と回答している。
ブログを読んで製品・サービス購入の参考にしたことがあるか。
男性よりは女性の方が、壮齢・高齢よりは若年層の方が「購入経験あり」と答えた人が多い。これはそもそも論として「ブログを読んでいる割合」が若年層の方が多いのに加え、他人の意見を柔軟に受け入れやすい思考が影響しているのかもしれない。
具体的に「ブログを読んでどんな製品を買ったのか」については「書籍」(35.1%)「食品」(26.9%)「家電製品」(23.1%)という結果が出た。いずれもレビューサイトやブログが多いジャンルであると共に、実際の利用者の意見を聞けば(読めば)その製品への期待感・安心感が特に高まるものでもあるといえよう。特に食品については現場で見たり匂いをかいだりしても美味しいかどうかは(試食しなければ)分からないので、実際に食べた人の意見はきわめて重要だと考える傾向にあるのだろう。
製品購入意欲を高める影響力を持つ
・製品ジャンルによって
参考とするブログのタイプは異なる
非常に興味深いのは「影響を受けたブログの種類」。上位3位は「製品・サービスの検索時にヒットしたブログ」(45.3%)「普段から閲覧しているブログ」(30.5%)「友人・知人のブログ」(28.2%)という結果となった。製品のスペックなど各種データ以外に、使用体験を知るためにも検索エンジンが積極的に使われていることが分かる。逆に考えれば、特定製品名(ジャンル)の検索結果で上位にくるサイトやブログは、単に製品の告知に留まらず、購入意欲の向上や「購入までの背中の後押し」にも強い影響力を持つことになる。
また、製品のジャンル別では
・感性に訴えかけるもの、趣味嗜好性の強いもの
(「書籍」「食品」「CD・DVD」「化粧品」「衣料・アクセサリー」)
……「芸能人や著名人のブログ」
・専門知識を必要とする傾向が強いもの、特に電気製品
(「家電製品」「パソコン・周辺機器」「カメラ・ビデオ」)
……「製品・サービスを検索時にヒットしたブログ」
・他人の動向が気になるサービス(「レジャー」)
……「ランキングの高いサイト」
を特に参考にしている。ジャンルによって参考にするブログのタイプが異なるのも面白い話だ。
●ブログが参考になる「タイミング」も多種多様
「ブログが製品購入の参考になる」という場合でも、具体的にどの時点で参考になるのか、それは人それぞれ。製品そのものを知ったときかもしれないし、買おうかどうか考えたときかもしれない。あるいは購入そのものはすでに決めていて、どこで買うかやオプション購入時に参考にするかもしれない。
その「タイミング」についても、製品のジャンルによって傾向にばらつきがあることが分かった。
ブログが購買行動に影響した製品上位6種類とその影響のタイミング
「書籍」は購入プロセスにおいて比較的初期段階「知る」「興味を持つ」「購入を検討する」あたりで参考にする割合が多い。これは一度購入を確定したら、すぐに入手(へのアクション)が可能で、購入決定までが選択上重要だからだと思われる。
一方「家電製品」や「パソコン・周辺機器」は「どの店で買うのか」「より良い使い方」「オプション品購入の参考」など、購入を決定した後の参考にしている場合が多い。製品単価が高いことや、製品そのものの選択には使用者本人の意向が色濃く反映されるため、ブログを参考にする比率が(他ジャンルと比べれば)抑えられていることが想定される。
ブログは簡単にネット上へ自分の「ことば」を乗せることが可能なため、「世界に向けたデジタル・口コミ媒体」というとらえ方もできる。チャットや掲示板も似たようなニュアンスを持つが、記事を作る人の個性を色濃く反映させることが可能なため、掲示板やチャットよりもその人本人の姿を文章の「裏側」からイメージしやすい。
検索エンジンで検索したり、自分と意見や考えが近しい人が書く巡回ブログに目を通し、製品購入の参考にすることは、いわばネット上で井戸端会議に参加し、新しい・興味深い商品のことを知ったり、その内情を確認する行為に等しい。商品を実体験したブログやECサイトで製品レビューのコーナーに人気が集まるのも同意が行くというものだ。
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