【更新】太陽電池やバイオ分野が有望!? 富士経済が近未来における国内エネルギーの各分野における動向を予想

2007年07月25日 06:30

太陽電池イメージ富士経済は7月23日、新エネルギーシステムの実用化が進む日本国内のエネルギー関連機器9部門91品目についてその動向調査を行い、その結果をまとめた報告書「2007電力・エネルギーシステム新市場 上・下」の発売と、その内容に関する概要を発表した。その概要によれば今後成長性が期待できる部門として、「太陽電池とバイオマス発電」「バイオエタノール合成燃料」「家庭用エコキュート」などが挙げらていることなどが明らかになった([発表リリース])。

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今調査は太陽光発電、風力発電、バイオマス発電、小水力発電各種などについて、金連企業や団体などへのヒアリング調査、各種統計資料による文献調査で行ったもので、調査期間は2007年4月から6月。

それによると「今後の成長が注目される市場」としては次の部門が特に注目されているという。

■太陽電池(太陽光発電)とバイオマス発電
・太陽光発電は日本企業が世界シェアの半数を占めている。
・2007~8年移行はゆるやかな拡大。
・2010年以降はバイオマス発電の成長が拡大、年間5%程度の伸びが期待。太陽光発電は低コスト化が進む。

■シリコン太陽電池
・2012年度には3402億円市場(2006年度比で189.5%)へ。
・2010年までは20%/年の伸び。

■家庭用エコキュート
・2012年度2060億円市場(2006年度比179.1倍)へ。
・二酸化炭素を冷媒に用いた技術でランニングコストを軽減。
・オール電化機器とのセットで普及。

■バイオエタノール合成燃料(ETBE)
・2012年度に1235億円市場(2007年度比77倍)へ。
・シナリオ通りなら2008年から10年にかけて急速に市場が拡大。


またこれらの分野以外では燃料電池、ハイブリッド自動車向け大型二次電池、家庭用オール電化機器、各種ガスエンジンが有望で、2012年度までの市場成長率が30%を越えているとのこと。現在シリコン不足が懸念されている太陽光発電も供給の安定化で不足解消が図られ、さらなる市場拡大が期待できる。一方、バイオエタノール合成燃料(ETBE)は税法や助成金の動向が大きく市場に影響を与えうると分析している。

今レポートはあくまでも1シンクタンクのレポートであるため、描いた未来像がすべて現実のものになるとは限らない。しかし「その道のプロ」による予想であるだけに、予測やその解説には納得する項目も多い。中長期で成長する部門や企業をチョイスする際に、大いに参考になるだろう。

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