「カレギュウ」とは言葉どおり「カレー」＋「牛丼」なメニュー。カレーライスのライス(ご飯)の部分に牛丼の具を載せ、世間一般に人気の高い両メニューを一食で楽しめる、ぜいたく極まりない一品。そのまま別個に食しても良いし、牛丼の具の部分をカレーに混ぜ合わせ、新たな味わいを口の中で開拓しながら堪能することもできた。しかし松屋の相次ぐ新メニュー開発と変更の中で、いつしかその姿は失われていった。

今回復刻が決まった「カレギュウ」は、リリースによれば「復刻第1弾」と銘打たれている。松屋には「カレギュウ」以外にも新メニューの登場と引き換えに販売を終了した人気メニューが数多く存在するため、今後さまざまな「懐かしい」そして「人気の」メニューが復活することだろう。

牛丼チェーン店同士の価格競争・シェア争いの激化もあわせ、業績・株価共に低迷を続けている松屋フーズにとって、今回の「カレギュウ」をはじめとする「復刻版メニューの展開」は数少ない切り札の一つなのかもしれない。その切り札が有効打となるかどうかは、今後のセールス状況を注意深く見守る必要があるだろう。