「ネットはパソコン、メールは携帯」「ニュースやエンタメ情報は携帯で」携帯を情報ツールとして使う傾向が顕著に
2007年07月07日 12:00
【Webマーケティングガイド】が7月5日に発表した携帯電話やパソコンの利用実態調査結果によると、携帯電話のユーザーは主目的の通話機能以外にも多種多彩な使い方をこなしており、むしろ通話機能をサブとして考え、総合情報ツール的な使用方法をしていることが明らかになった(【発表リリース】)。
スポンサードリンク
今調査は10代から50代の携帯電話ユーザー300人(男女比1対1、10代から30代が中心)を対象に行ったもの。キャリア比はドコモが50.0%、auが38.7%、ソフトバンクモバイルが11.3%となっている。
●ネットはパソコン、メールは携帯がメイン
パソコンにしても携帯電話にしても、今やインターネットと接続した「ネット端末」としての利用方法がもっとも多いことが想定されるが、その中でも特に頻繁に使われるであろう機能「インターネット(ブラウジング)」と「メール」の利用について、パソコンと携帯電話のどちらをよく使うかという問いを行った。
インターネットとメール、それぞれについてパソコン(PC)と携帯電話のどちらをよく使うか
この調査結果によれば、「インターネット上のブラウジング(ブラウザーを使ってサイトを見て回る)はパソコンがメイン」「メールのやり取りは携帯電話がメイン」という傾向が顕著であることが分かる。調査対象が携帯電話ユーザーであることを考慮しても、8割近いユーザーが「メールは携帯で」と答えているのは注目に値する。
メールはケータイ
ビジネスメールや各種ツールを使って作成した添付ファイルを送付する場合はともかく、連絡やたわごと、私信などのメールなら携帯メールで事足りてしまうことがほとんど。定額制などを活用すれば、それこそおしゃべり感覚で(機動性の高さも合わせて)メールが使える。そのことを考えると、「メールはケータイで」と答えた人が多いのも理解できよう。その傾向は先の【中高生は携帯メール使いまくり・3割が毎日41通以上を受信中】からもうかがえる。
また、パソコンや携帯電話を使ったインターネットの利用率を尋ねたところ、パソコンよりも携帯電話のそれが多いことが明らかにされている。パソコンでは「非常に」「まあ」をあわせた「利用する」派が61.0%なのに対し、携帯電話では75.3%にも達している。携帯電話をネットツールとしてよく用いているライフスタイルが想像できよう。
●ニュースやエンタメなどは携帯電話を活用
ネットのサイト閲覧そのものはパソコン、メールは携帯電話の方が利用頻度が高いという結果が出たが、それでは各カテゴリー別にサイト閲覧ではパソコンと携帯のどちらを利用するかと尋ねた。
各項目のサイト閲覧の際、パソコン(PC)と携帯電話のどちらを利用するか。
携帯電話の方が多く用いられている項目は「音楽や映画」「ニュースや天気予報」「旅行情報」「交通情報や地図情報」など。逆に「ゲームや占い」「グルメ情報」「旅行情報」「ショッピングやオークション」はパソコン利用者の方が多い。意外にもサイト閲覧においても、多くの項目で携帯電話を利用すると答えるユーザーの方が多かった。携帯電話ユーザーを対象にしたアンケートであることを前提においても、驚くべき結果といえるだろう。
今後携帯電話の機能がさらに拡充し、サイトの閲覧がしやすくなり、パソコン並の表現力が備えられ、定額制が普及すれば、各項目の携帯電話利用者はさらに増加することが容易に想定できる。そしてそれらのハードルはそれほど高くなく、各キャリアが必至に推し進めている事柄でもある。
本来「どこででも電話が出来る」からこそのものではあったが、今や情報通信端末と化した「携帯電話」。ますます機能が拡充し、インターネットと結びつけて出来ることが増えると、「パソコンで出来ることはパソコンで、それ以外は携帯電話で」という使い方が普及するのだろう。
スポンサードリンク
ツイート