「日本でiPhoneが出たら……」機種変・購入検討は7割、前評判はソフトバンクが一番人気
2007年07月14日 12:00
オンラインリサーチを行う【アイシェア】は7月13日、「iPhone」に関する意識調査結果を発表した。それによると、何らかの形で購入を検討したい人は7割を超え、キャリアとしては【ソフトバンクモバイル】がもっとも前評判が高いことが明らかになった(【発表リリース】)。
スポンサードリンク
今調査は6月26日から7月2日、メールサービス会員を対象にインターネットで行われたもの、回答数は1341、男女比は7対3。年齢層は30代が48.2%、40代が24.9%とこの2層で7割強を占める。回答者のキャリア分布は【ドコモ】が28.1%、【KDDI(auとツーカー)】が28.3%、ソフトバンクが24.8%、Willcomが17.9%などと、他のモバイル系の調査と比べるとWillcomの比率が高い。
iPhoneとは6月末日に発売されたアップルの、デジカメ付携帯電話・情報端末・メディアプレイヤー。俗にいうオールマイティモバイル端末。タッチパネルで操作を行う点も含め、未来志向的な仕様が人気を博している。日本では現在使用されている携帯電話サービスの形式が違うため、このままでは利用できない。日本販売についてはこの点が大きなネックとなっているが、大手3キャリアすべてが興味を持っていると報じられている。
ドコモ……17.1%
au/ツーカー……19.6%
ソフトバンクモバイル……53.0%
Willcom……6.3%
イーモバイル……2.9%
その他……1.2%
「iPhone」の認知度は70.2%と比較的高く、「聞いたことがある」もあわせると9割近くの人が「耳にしたことがある」という回答になった。ではそのiPhoneが日本国内で供給されるとしたら、どの企業(キャリア)になると思われているのか。その答えにはソフトバンクモバイルと答える人がもっとも多く、過半数を数えた。
例えば現在ソフトバンクモバイルの端末ユーザーならば、ソフトバンクびいきの考えが働き、iPhoneのキャリアでもソフトバンクモバイルを強く推す傾向があるのではないか。そんな疑問もあるが、リリースによれば「所持キャリアでの差異もほとんど誤差の範囲」と伝えている。
機種変・購入は?
是非したい……9.6%
価格によって検討……22.0%
様子を見て検討……40.2%
興味が無い……28.2%
ではそれら期待するキャリアから実際に日本供給版iPhoneが発売された場合、そのキャリアが自分が今使っている携帯電話の企業だとしたら、機種変更をしたいかどうか尋ねたところ、「様子を見て検討する」が40.2%ともっとも多く、他にも条件によって検討したいものを合わせると7割以上の人が「何らかの形で機種変更(購入)を検討したい」と考えていることが分かった。
色々な機能がついたガジェットである一方、これまでの携帯電話とはスタイルも利用手法もある程度違ってくるであろうiPhone。それでもなお7割以上が「機種変更・購入を考えてもいいかな」と考えさせてしまうのは、それだけ多くの人のハートをつかんでいるアイテムであるあかしに他ならない。実際には「世間で騒がれているから、一度見てみるかな」という意見もかなり含まれるだろうが……。
iPhoneに関するアンケートの調査結果は以前【約85%が「iPhoneを知っている」、4割が「買ってみたい」】でも紹介している。こちらでも「知っている・聞いたことがある」は84.3%という答えが出ており、認知度が高いことはほぼ間違いないことが分かる。また、購入・機種変更の可能性では「そうしたい」が40.2%と、今回調査の「検討したいが7割」と多少の差があるように見えるが、以前の調査では「わからない」が43.2%をしめており、「iPhoneなるものの認識」「購入・機種変の検討」「実際の行動」という一連のプロセスを考えれば、「実際の行動」の可能性より「購入・機種変の検討」の方が多いのは当然。いずれにせよ、「iPhoneを自分の携帯電話として使う」ことにポジティブな考えを持っている人が相当数いる、ということだけは確かなようだ。
実際に日本国内で供給されるかどうかは現在のところ不明・未定。ただ、これだけ多くの人たちの心をつかんでいる以上、各キャリアともハードルを越えて我が物にしたいと考えているのは当然至極といえるだろう。
(最終更新:2013/08/20)
スポンサードリンク
ツイート