夏休み毎にキッズgooでは同様の主旨の特集を行っており、今回が6回目。「いっぱい遊んで、しっかり学ぼう」をキャッチコピーに、夏休みに突入した直後(公立学校では昨日今日あたりから)向けとしてプリントアウトして使える「夏休みの計画表」や絵日記のツール、親子でさまざまな体験ができる全国のおでかけスポット情報」などを提供している。

「キッズgoo 夏休み島2007」トップページ

ページ構成は大きく分けて「いっぱい遊ぶ」「しっかり学ぶ」の2つのテーマから成り立っている。それぞれ次のような項目が用意され、毎日のように更新されている。更新された項目はトップページに「UP」の文字と共にアイコンが表示されるので、新しい情報を取り逃がす心配も無い。

中にはキッズgooのフィルター経由でgoo天気の「夏休み天気一覧」コーナーへのリンクが貼ってあり、夏休みの終盤に差し掛かって「あの日の天気はなんだったっけ」と頭を抱えることの無いよう「配慮」が施されていたり、子どもだけでなく大人も楽しめそうな自由研究のテーマが50以上も用意されている(親子で楽しめるに違いない)。遊びだけでなく勉強の面でも夏休み対策を万全に行えることだろう。

キッズgooは(フィルタの選別に多少問題があるという指摘もされているが)子ども向けのインターネットツールとしては多数の教育機関に用いられ、実績を挙げている。当サイトでも時々食料問題やエネルギー(特にバイオエタノール)関連の記事、そしてグルメ系の情報をキッズgooのフィルタ経由で閲覧している形跡が見られる。特定のページへのアクセスが限られた時間に行われているので、恐らくは学校の授業で使われたのだろう。何となくこそばゆい気持ちになるから不思議だ。

インターネットで夏休みの情報を収集することに是非を問う人もいるかもしれない。昔と比べればずいぶん便利になったのは確かであるし、楽ばかりしては何の勉強にもならない、とする意見もある。とはいえ、ネット環境がインフラとして広範囲に浸透しているのは事実であるし、【小学校入学前にインターネットを経験済みの子どもは3割】というデータも出ているほど。例えば「他人のコンテンツをベタ写しして『自分の宿題を終えました！』のようなことをしてはいけない」など注意すべきことをしっかりと啓蒙した上で、便利な道具の一つとして(今回の「キッズgoo 夏休み島2007」)インターネットを使わせるのが正しいスタイルではないかと思われる。

……当方の場合ホンネを言うと「うらやましいな、自分が子どものころ、こういうツールがあれば何倍も楽と創意工夫と効率のよい時間の過ごし方ができたのに」という想いがあるのは否定できない(笑)。少なからぬ大人たちも似たような気持ちがあるのではないだろうか。

■関連記事：
【宿題もインターネットで調べる時代・ネット利用小学生の7割が「宿題はネットで」】

(最終更新:2013/08/20)