最終巻の秘密を守れ! 「ハリーポッターと25億円の警備」
2007年07月17日 06:30
イギリスの【サンデーテレグラム】が伝えるところによると、世界的ベストセラーとして知られ、この7月21日に完結編『Harry Potter and the Deathly Hallows』が発売される(英語版)『ハリー・ポッター』について、イギリス国内では小説の内容が事前に漏えいするのを防ぐため、1000万ポンド(約25億円)をかけて厳重な警備体制が敷かれているという。
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『ハリー・ポッター(Harry Potter)』は不遇な生活を過ごしていた一少年が魔法使いの才能を見出され、魔法学校で学びながらさまざまな経験を経て成長していく物語で、これまで出版された6冊(『ハリー・ポッターと賢者の石』『ハリー・ポッターと秘密の部屋』『ハリー・ポッターとアズカバンの囚人』『ハリー・ポッターと炎のゴブレット』『ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団』『ハリー・ポッターと謎のプリンス』、以上すべて日本語版のタイトル)は大ヒットセラーとなり、全世界で3億部以上が売れている。また現在第五作目まで映画化もされ、第六作目も来年末に公開予定とされている。
今回、7月21日に発売される第七作目『Harry Potter and the Deathly Hallows』(日本語版は『ハリー・ポッターと死の秘宝』のタイトルで発売予定)は、最終巻となるだけに期待も高く、それだけに事前の情報漏れがないよう関係者も神経をとがらせている。
サンデーテレグラムの報によれば、事前漏えいがないよう、総計1000万ポンド(日本円で25億円ほど)の経費をかけて厳重な警備を、イギリス国内各地の『ハリーポッター』最終巻の保管場所にほどこしたという。記事では具体的に次のような「対策」が語られている。
・時給30ポンド(7500円)の警備犬を伴った警備員を数十人(「数ダース」)配備
・書籍を店舗に配達する全トラックに人工衛星の追尾システムを搭載(1つ25万円相当)
・ロンドンからニューヨークまで原稿が運ばれる際には弁護士が付き添い
・イギリスの印刷所の職員は「少しでも秘密をもらしたら首だ」と警告
・ドイツの印刷所では携帯電話と、弁当の持込さえ禁じられた
・工員が書籍を盗み読みできないよう暗闇で作業させられるところも
・アメリカの本屋へは南京錠をかけられたトラックで運ばれた
・すべての本屋が「解禁日の0時以前に封印を解かない」と契約を結ばされた。そして出版社では「何かしでかしたらすぐにでも訴訟の専門家を派遣する」とのこと
世界的な名著であるだけに、これだけの警備も仕方ないかな、というところである。
多くの人の心を引きつけ、とりこにした『ハリー・ポッター』シリーズの最終巻。主人公のハリー自身の命運も気になるし、どのような形であの物語が終焉を迎えるのかも、色々と想像してしまい、今から気が気でない人も多いだろう。日本語版の発売はまだ先だが、とりあえず21日の英語版発売で、すべてが明らかにされることになる。あと一週間足らずの間、胸をときめかせながら発売日を待とう。
(最終更新:2013/09/08)
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