平均寿命上昇の傾向、女性は世界一の85.81歳、男性も第二位に
2007年07月28日 12:00
【厚生労働省】は7月26日、2006年における簡易生命表を発表した。それによると日本人の平均寿命は男性で79.00歳、女性で85.81歳で、いずれも過去最高となった。また女性では世界第一位、男性でも第二位の位置に立つことになった(【発表リリース】)。
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2005年はインフルエンザの流行により、特に男性の高齢者の死亡数が増えたため、前年比でマイナスの結果となった。しかし今回発表された2006年分では再び上昇。男性は前年比+0.44歳、女性は+0.29歳延びることになった。
また世界における平均寿命を比較すると、次のようになる(今回の発表資料による)。
■男性
アイスランド:79.4歳
日本:79.00歳
カナダ:77.2歳(2002年)
■女性
日本:85.81歳
フランス:83.8歳
アイスランド:83.0歳
今回発表された資料では、主要な病気などによる死因と寿命の因果関係もデータ化されている。日本人の三大死因といわれている「悪性新生物(がん)」「心疾患(心臓病)」「脳血管疾患(脳卒中)」において、治療成果が上がっており、それが寿命を延ばしたものと思われる。ちなみにこの「三大死因」で現在0歳児が天に召される確率は男性で56.00%、女性で53.57%。「がん」に限定すると男性で29.97%、女性で20.56%となる。
ただデータを精査してみると三大死因のうち「心臓病」「脳卒中」は成果が出ているものの、「がん」についてはほぼ横ばいか、状況の改善が見られない結果が出ている。現在も治療方法のための研究は進められているが、現状では該当部位の削除という対処療法がメインであるのがその事由かもしれない。今後ますますの研究成果が求められることだろう。
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