日頃ストレスを感じている人は78.9%、人間関係などが主原因
2007年07月24日 08:00
【マイボイスコム】は7月23日、日常のストレスに関するアンケートの調査結果を発表した。それによると日常何らかのストレスを感じていると認識している人は78.9%に登ることが明らかになった。また、ストレスを感じる状況は「職場や仕事上・学校での人間関係」がトップとなった。対人関係の調整の難しさが多くの人に負荷をかけているようすがうかがえる(【発表リリース】)。
スポンサードリンク
今調査は7月1日から5日の間にウェブ上のアンケート調査形式で行われたもの。回答者数は13030人。男女非は46対54で、年齢層別では30代がもっとも多く39%、次いで40代の27%。
日常生活の中でどの程度ストレスを感じているかという問いに対しては、「やや感じている」がもっとも多く過半数の54.3%を占めた。
日常生活でどの程度ストレスを感じているか
「とても感じている」の24.6%を加えると実に8割近くの78.9%が何らかの形で日頃ストレスを感じていることになる。ストレスは一概には悪いことばかりとはいえないが、それにしても「ストレス社会」といわれている実情を表しているかのような数字だ。
では具体的にどのような状況でストレスを感じるのか。複数回答でたずねたところ、「職場や仕事上・学校での人間関係」と答えた人が唯一過半数の51.2%に達した。
ストレスを感じるのはどのような時か
次いで「金銭面」「家庭・子どもとの関係、家庭環境」なとが3割超え、「仕事や勉強の内容」が27.4%と、ここまでが2割超えの回答となっている。イメージ的には「通勤・通学」「ご近所付き合い」「介護」などに多くのストレスを感じていそうだが、実際にはこれらに「ストレスを感じている」と回答する人は少なかった。むしろ概して自分のごく身近な場所にストレスのタネは存在していることになる。
それでは複数回答ではなく、単数で「もっともストレスを感じるのは」とたずねたところ、やはり「職場や仕事上・学校での人間関係」がもっとも多く唯一3割超えの31.3%。次いで「金銭面」「仕事や勉強の内容」「家族・子どもとの関係、家庭環境」が10%を超える回答となった。多くの人と接する場所となる職場や学校において、他人との係わり合いがストレスに直結しているのだろう。
ストレスを感じた時に生じる症状は多種多様で、「いらいらしやすくなる」を筆頭に「眠れない・眠りが浅い」「気力が無くなる、元気が無くなる」「胃やおなかの調子が悪くなる」「注意力がなくなる、注意散漫になる」などが上位を占めた。ストレス発症時の症状に特に傾向はないようだが、いずれも身体にマイナスな影響を及ぼすものであることに違いはない。
ストレスはそのまま放っておいても時が解決してくれる場合も多いが、積極的に解消できる方法を知っているのならそうした方がスッキリする。その解消法についてたずねたところ、「たくさん寝る・昼寝をする」がもっとも多かった。
ストレスの対処法
トップ2が自己解決タイプ(寝る・食べる)なのに対し、3位と4位は他人との係わり合いによって解消するタイプ(友人や知人、家族に話す)であるのが興味深い。解消できるかどうかは別として、身体やサイフに無理な負担をかけず、できるだけ身近な方法で解消しようという姿勢が見て取れる。ただその一方、「特に何もしていない」と答えた人が15.8%にも及んでおり、「なすがまま」といった姿勢を採っている人も多いのが気になる。
ストレスとは心身への刺激に対する反応であり、一概によくないものであるとは言い切れない。運動をした時に生じる筋肉痛はその部分のストレスが原因だが、筋肉痛が生じるくらいの運動量でなければ筋肉自身の成長を促すことはできない。適度なストレスは活力を与え、成長の機会をもたらしてくれる。しかし伸びすぎたゴムが切れてしまうように、過度の負荷は心身共にマイナスの影響を及ぼしてしまう。
肉体的な疲れによるストレスは休めば解決する場合が多いが、精神的な疲れは人によって感じ方や感じる対象、感じる仕組みが多種多様なため、解決方法も一つではない。「寝てれば治る」人が多い一方、「ペットと遊ぶのが一番」「自然の中に身を投げ出す」「旅行をする」など、自分なりのストレス解消方法を見出している人も多い。
時間の制約や心身、特に精神への負荷が増えている昨今、ストレスから逃げるのではなく自分なりの効率的なストレス解消方を早く見つけ出し、実行していくことが、賢い選択といえるだろう。
スポンサードリンク
ツイート