メルマガ購読数ゼロの人が約1割、昨年からわずかに増加・「積みメール」も増加中!?

2007年07月24日 08:00

電子メールイメージ【Japan.Internet.com】などは7月23日、メールマガジンに関する調査結果を発表した。それによるとメールマガジンを10件以上購読しているユーザーは増えたものの、同時にまったく登録していないユーザーも増えていることが明らかになった。

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今調査の対象は20代から60代のお勤め人335人。男女比は75.8対24.2で男性が多い。年齢層別では30代が46.0%ともっとも多く、次いで40代が34.6%。この2年齢層で8割を占めている。調査母体がやや少なめなので、世間の実情とは多少のぶれが調査結果に生じている可能性を考慮する必要がある。

メールマガジンの購読数についてたずねたところ、「10誌以上」と答えた人が33.1%でもっとも多く、次いで「6誌以上10誌未満」が25.7%、「5誌」は11.0%。「ゼロ」と答えた人は10.7%で、これは昨年の8.8%から1.9ポイントの上昇となった。昨年は「6誌以上10誌未満」がトップだったことを考慮すると、メールマガジンの購読数については両極化が進んでいることが推測できる。

それなりに登録・購読されているメールマガジンだが、では実際に目を通されているのか。この問いには「大体読んでいる」「あまり読んでいない」がほぼ同数で半数近くずつを示している。

登録しているメールマガジンはすべて読んでいるか
登録しているメールマガジンはすべて読んでいるか

サイト上の記事のダイジェストやコラム、独自の読み物など、メールマガジンには「読ませるもの」「興味深いもの」が少なくない。また、ダイレクトに・リアルタイムに読者に送られる特性を活かしたものは、非常に有効なメディアとなりうる(新聞の号外をいつでも受けられるようなものだからだ)。さらに最近では携帯電話で受信できる「ケータイメルマガ」も普及しており、便宜性がますます高まっている。

一方で、懸賞の応募やネットショップでのお買物の際に、それほど購読意欲があるわけでもないのに登録してしまったが、結局ほとんど目を通していないメールマガジン、例えるならば「積みメール」も多いことだろう。また、勝手に登録されてしまうものも(残念なことだが)いくつか存在する。このようなメルマガの場合、下手に「登録解除申請」をするとそれ自身は解除されるものの、アクティブなメールアドレスと認識されてしまい、同一人物や関係者が発行する別のメルマガがスパム的に送られるようになるからタチが悪い。そして総務省の関係部局に通達したところでなかなか対処をしてくれないのが現状だ。

メルマガはメール管理ソフトを煩雑なものとしてしまう以外は、部屋の場所を取るわけでもなく、財政を圧迫するわけでもないので(定額制を導入していない携帯電話は別)、ついつい「登録したけど受信するだけで、読んでない」というものが多くなってしまう。今回のデータレポートでは「販促ツールとしてのメールマガジンは、当分その威力を発揮し続けるだろう」と結論付けているが、別の調査結果【実際に読まれているメルマガは2~5本、多くは受信されるだけで読まれない?】【中高生は携帯メール使いまくり・3割が毎日41通以上を受信中】の「企業からのメルマガは一日1~5通。知人からのメールが多数を占める」などを見る限り、ほとんどのメルマガは読まれていない現状は確かなようだ。

「販促ツールとしてメルマガは有効だから」と単にあぐらをかくだけでなく、多くの購読者に確実に目を通してもらい、メルマガの効力を発揮すめためには、さまざまな工夫をするだけではなく、興味関心を引く内容を維持すること、そしてなによりも登録時に「どうしてもこのメルマガを登録して中身を継続的に読んでいきたい」と思わせる魅力あふれる内容を盛り込むことが、メルマガ発行側には求められることだろう。


(最終更新:2013/08/20)

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