「あと10センチ」でもだえる必要のない電源コード
2007年07月04日 06:30
電子レンジやミキサー、湯沸かし器にトースターなど便利な台所用品が増えてくると、台所の電源がいくつあっても足りなくなる。また、それらの機器の電源コードの長さは大抵数十センチくらいしかないため「電源プラグはあるんだけど、届かないなぁ」と頭を抱える経験をした人のある人も多いはず。延長コードを使えば解決するが、それも美しくないし、台所でコードをごちゃごちゃと増やしたくないし……そういったぜいたくな悩みを持つ人なら興味を持つかもしれないのが、この電源コード【EUBIQ】。
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このEUBIQなるシロモノ、無線におけるブルートゥースほどではないが電源の使用場所をかなりフレキシブルにさせてくれる。カーテンレールのような電源供給用のレールと、そこに接続するための電源プラグ用アダプタパーツから構成されている。
電源レールと接続する電源プラグ。断面図(上)と取り付け方の説明図(下)。
好きな場所に電源レールを設置して通電した後は、好みに応じて電源プラグ用アダプタをアタッチメントのように設置していけば、その場所に新しい電源プラグが出来上がる。わざわざ電源コードを伸ばしたり、延長コードをつける必要もない。
要は、各電気機器を移動したり電源コードを伸ばしたりするのではなく、電源そのものの方をフレキシブルに稼動させてしまおうという考え方のもと開発されたのがこのEUBIQ。
台所とリビングルームでの使用例。
子どもがレールの部分に指を挟んで感電するのでは、という心配もあるが、その点もちゃんと考えてあるようで、指など電源プラグ用アダプタ以外のものをレール部分に差し込んでも通電しないような仕組みが施されているとのこと。
レールの長さは最大3.6メートル。電源プラグ部分はレールにはめ込んだあとは移動できないが容易に取り外し・設置が可能なので案外フレキシブル。台所の使用例のように上に設置してもよいし、床のすぐ上の部分にはわせて通常のコンセントのように使うことも可能。電源プラグ用アダプタパーツも多種多彩なものが用意されているので、好きなものをそろえて使うことができる。
メーカーのサイトでは「台所にはもちろん、リビングルームや勉強部屋、そしてサーバールームなどのビジネスでも十分に使えます」とある。電源の規格も110Vと230Vの両方用意されているので、あるいは日本でも使えるかもしれない(一応【日本用アダプタ】の説明ページはあるのだが電源まわりの説明が250V、AC、15Ampとあるもので、果たして使えるのかどうか確証が持てない。付属しているPDFの技術説明書では125V AC、15Amp、50Hz/60Hzとあるのだが……)。
似たようなコンセプトの電気機器はすでに日本でも存在しているかもしれないが、あったとしてもそれほど普及してはいないだろう。固定されたコンセントよりは、はるかに便利ことこの上ないことだけは確かなようだ。
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