TBSが楽天問題で買収防衛策発動への最終ステップ・特別委員会に諮問

2007年06月15日 06:30

株式イメージ【TBS(9401)】は6月14日、[楽天(4755)]が同社株式を買い増しして資本業務提携を模索している件について、楽天側がTBSの企業価値を損ねる「乱用的買収者」に該当する疑いがあるとして、これを防ぐための買収防衛策の発動の是非をゆだねる「企業価値評価特別委員会」に諮問を行ったことを明らかにした([このリンク先のページ(tbs.co.jpなど)は掲載が終了しています])。また、これまでの楽天とのやりとりやTBS側の見解も明らかにした([このリンク先のページ(tbs.co.jpなど)は掲載が終了しています])。今後90日以内に委員会は楽天が「乱用的買収者」にあたるかどうかを判断し、買収防衛策発動をすべきかどうかを決定する。

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リリースによるとTBSでは今回の諮問について、「さらに将来楽天が株式を買い増しして支配力を強めるかもしれない」「業務提携をするというがその内容は具体的でない」「楽天の行動でTBSの他企業との提携活動に支障が生じる」などの理由から「楽天はTBSと提携するのではなく、支配しようとしてるのでは」と判断し、諮問を決断したという。さらに野球協約違反問題についても楽天側に強い不信感を抱いていると語っている。

今回の発表を受けて楽天側でも『リリース』を出しており、それによれば「これまで3度の質問に誠意を持って答えてきた。今後特別委員会から説明を求められれば真摯に対応していく。今回のTBS側の見解は『当社からの回答の内容、経緯等について事実関係を曲解したり、自社に都合の良い見解を一方的に述べたりしておりますが、当社は、別途、東京放送に対しこれらについて抗議していく予定』である」と述べている。

なおTBSが発動を検討している買収防衛策とは「20%以上を取得しようとする買収者だけ権利行使が出来ない、新株予約権を全株主に割り当てる」というもの。今件では楽天以外の株主の持ち株数が増え、相対的に楽天の持ち株比率が下げられることになる。

TBSの株主総会まであと半月を切り、これからますます両社間の駆け引きが活発になることだけは確かなようだ。


(最終更新:2013/09/02)

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