TBS(9401)、楽天(4755)に対して三度目の質問書を提出
2007年06月05日 08:00
[楽天(4755)]は6月4日、【TBS(9401)】の株式について20%を若干超える程度にまで買い増すにあたってTBS側から三度目の質問書を受け取ったと発表した(『発表リリース』)。これはTBSの買収防衛策発動プログラムに従った動きであり、両社とも手順に従った行動を粛々とこなしていることになる。
スポンサードリンク
今回分を含む三回の質問書は、「なぜ楽天がTBSの株式を買い増しするのか」について詳細な説明を求めているもので、この回答を元にTBS側ではTBSが設置した第三者機関「企業価値評価特別委員会」の判断を受け、買収防衛策発動をするかどうかを判断する。
質問書はすでに過去2回(4月27日受領/5月2日回答、5月15日受領/5月21日回答)やりとりされているが、今回は三度目となる。内容は公開されていないが、質問が繰り返されているということは「企業価値評価特別委員会」はこれまでの回答では説明が「不十分」と判断したことになる。なお今回の質問書は14ページ・29項目に渡るとのこと。
楽天側では今回の質問書の提示を受けて、「(すでに過去二回の回答で)東京放送取締役会および東京放送企業価値評価特別委員会として当社が「濫用的買収者」に該当するか否かの判断をされるにあたり、十分な情報を提供させていただいたところ」としつつも、「内容を真摯に検討し、できる限り誠実に回答をしてまいる所存です」と答えている。
はたから見れば「どの道TBS側が納得のいく回答を楽天がするはずはないし、TBS側が納得のいく回答とは楽天が求めているものではないから、質疑応答のキャッチボールは尽きるところはない」というところだろう。しかしタイムリミットであるTBSの株主総会まで、あと一か月を切っているのも事実。それまでやりとりがひたすら続けられるのか、それともどちらかが次の行動に出るのか、その動きに注目したいところだ。
■関連記事:
【TBS(9401)が週明けにも「三度目の質問」を楽天(4755)に送付へ、委任状に関する再抗議も】
【TBSが楽天に対し総会委任状勧誘中止要請「内容不明瞭のため株主が誤解の恐れあり」】
【「TBS株式は20%超による持ち分法適用が目的」楽天語る】
(最終更新:2013/09/02)
スポンサードリンク
ツイート