年金支払履歴が到着しました

2007年06月21日 19:35

年金手帳イメージ先に【「ねんきんあんしんダイヤル」に電話してみました】でお伝えしたように、自分自身の年金のデータが正しく登録されているかどうかを「ねんきんあんしんダイヤル」に電話をして確認し、問題がなかったことが判明した当方(不破)の年金データ。これではオチがつかない(?)ので、せっかくだからと書類としての年金に関する履歴こと「非保険者記録紹介回答票」の請求を行った。話では一か月ほどかかるということだったが、ほぼ一週間の今日、無事に到着した。早速中身をチェックし、データに間違いがないかさらに再点検してみることにする。

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ぎっしりと書類が詰められた茶封筒に入っていたのは大きく分けて8種類の書類。

(1)送付状
(2)被保険者記録照会回答票(白地用紙)
(3)被保険者記録照会(納付)(国民年金納付記録)
(4)被保険者記録照会回答票(資格画面)(厚生年金被保険者記録)
(5)厚生年金保険 被保険者加入期間照会申出書
(6)国民年金保険料納付記録の照会申出書
(7)書類の見方の説明書
(8)社会保険事務所一覧


「被保険者記録照会回答票」以外はすべてわら半紙。重要なのは(2)~(4)で、ここに自分の国民年金と厚生年金のデータが記述されている。このデータに問題がある、例えば入っているはずの年金が反映されていないなどの不具合があれば、該当する年金について(5)か(6)の書類に必要事項を書き、「年金手帳(複数ある場合は全部、ない場合には本人であることを確認できる書類)」「年金加入記録が違っていると思われる期間の状況が分かる資料(支払領収書、会社勤めなら給与明細などがベスト)」などを持参の上、もよりの社会保険事務所におもむいて相談を受けることになる。

被保険者記録照会回答票

もっとも重要なのがこの「被保険者記録照会回答票」。国民年金・厚生年金保険・船員保険すべてのデータがひっくるめて記載されている。

被保険者記録照会回答票
被保険者記録照会回答票

表の見方は……見れば大体分かると思うが、左からそれぞれ加入していた年金制度、事業所か市町村名、その資格の取得年月日、喪失年月日、その資格に入っていた月数が順番に記載されている。縦軸は入った順で、上にいくほど古い。仮に学校卒業後すぐに就職してそのまま現在に至る場合は一行のみで、厚生年金のデータが入っているはずだ。そしてその会社に今も勤めているのなら、取得継続中だから「喪失年月日」の部分は空欄。

下の部分には国民年金・厚生年金などの加入月の総計が記載されている。支払に苦慮して一部免除措置を受けていた場合は、その月などもここで計算されている。

なお公務員などの共済については記載がない。これは社会保険庁の管轄外だから。もし共済加入期間がある人はそれぞれの共済組合に問い合わせる必要がある。


被保険者記録照会(納付)(国民年金納付記録)

「被保険者記録照会回答票」だけ見て確認すればことは足りるのだが、もう少し詳しく確認したい場合はこの「被保険者記録照会」(国民年金納付記録)と次の「被保険者記録照会回答票」(厚生年金被保険者記録)もチェックしておくと万全。

「被保険者記録照会」
「被保険者記録照会」

この「被保険者記録照会回答票」では、月単位で国民年金の支払がどのように行われたかが記録されている。記号の見方は各説明書(別紙)にあるが、例えば「A」なら定額保険料を支払った、「P」なら前納(一括払い)で定額保険料を支払ったという意味だ。

なお「/」が多分を占めている場合の人も多いだろうが、これはデータがないのではなく「無資格」ということ。この「無資格」には他の制度に加入していた期間も示すので、例えば共済や厚生年金の場合もこれに該当する。本来なら厚生年金は国民年金の上に積み重ねて計上するという考え方なのだからこれは誤解を招きかねない気もするが、あらかじめ知っておけば驚くこともない。

被保険者記録照会回答票(資格画面)(厚生年金被保険者記録)

最後が「被保険者記録照会回答票」。こちらは厚生年金のデータが記録されている。1年単位で加入や脱退(退社などで)などが一覧になっているわけだ。

「被保険者記録照会回答票」」(厚生年金被保険者記録)
「被保険者記録照会回答票」」(厚生年金被保険者記録)

転職したり転籍したりなどで勤めている場所が変わった場合、そのたびに別枠で計算されなおしているので(会社の「記号」が別表記になっている)、注意が必要。


「ねんきんあんしんダイヤル」での問い合わせでは、これらのデータを専用端末から打ち出し、電話の応対をしている。だから電話で問題ナシと判断されれば、基本的に届いた書類にも問題はないはず。実際当方のデータも再確認してみたが、やはり問題は見つからなかった。

ただし、電話やこの書類で「入ってたはずの期間が反映されていない」「払っているはずだぞ」など問題点がある場合には、この書類と上記にある各種資料を揃え、もよりの社会保険事務所に確認をしにいく必要がある。

しっかりと年金保険料を支払った(あるいは天引きされた)はずなのに、社会保険庁側の不手際で時間と手間をかけて、ようやく本来の権利を取り戻せるというのは、少なくともユカイな話ではない。(社会保険庁の関係者にはしかるべき責任をとってもらうのは当然として、)結局はアメリカのように、自営業者はもちろん、それ以外の例えばサラリーマンでも、自分のお金の管理は自分でしっかりやらないといけない時代に来た、ということなのだろう。


(最終更新:2013/08/20)

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