今件は農水省が「原材料の調達からバイオ燃料の流通まで一環した製造工程の構築」に対し補助金を提供し、開発を促進するというプロジェクトの一つ。3事業が補助金の対象となったが、三菱商事らが受注したのは北海道農業協同組合中央会やホクレン農業協同組合連合会などが主体となって取り組む北海道十勝地区のもので、年間1万5000キロリットルのバイオエタノール製造設備を構築するものとなる。稼動開始予定は2009年3月。

今回の案件受注は、単独事業そのものの受注もさることながら、今後急増が予想されるバイオエタノール製造に関するノウハウと経験を得られるところがポイント。さらに農水省の肝いりのプロジェクトでのものとなれば、箔もつく。

今後関連企業がさらに多くのバイオエタノール関係のビジネスに参加する可能性は高いと見て良いだろう。