ネットやケータイのモラルを授業で学習・文部科学省がカリキュラム作成
2007年06月19日 08:00
[日経新聞[が報じたところによると【文部科学省】はインターネットや携帯電話など、生活に欠かせなくなった情報機器を使う際の注意事項やモラルを指導するカリキュラムを作成したという。効果的な利用法、有害サイトの取り扱いなど具体的内容について、高校までに授業で身につける指針を示し、さらに指導法を例示するという。
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インターネットの普及は言うまでもないが、携帯電話についても例えば『楽天リサーチの調査結果によると』中学生までにモバイル端末を持たせている親は27.8%にのぼり、今後は7割以上が持たせたい意向がある。このように普及率が高まるにつれ、「高度で色々と楽しめる」おもちゃになりうる携帯電話やインターネットに対しその便利さを有意義に使い、大人をびっくりさせる利発な子どもたちが大勢いる。
その一方、その魅力に引きつかれ、とりこになるだけでなく、さまざまなトラブルに巻き込まれる場合も想定される。特にブログや掲示板、携帯電話のメールを使った「デジタルいじめ」「ネットいじめ」など、新しい問題も発生していることに対する懸念も教育関係者や親たちから起きている。しかし教育現場自身でも具体的なガイドラインが無く、「どのように教育指導すればよいのか分からない」という意見が多数聞かれているとのこと。
そこで今回文部科学省では、これまでのセミナーやモデル校での研究実践結果を踏まえて創り上げたカリキュラムを提供し、子どもたちへ「情報モラルの指導をするためのガイドライン」を指し示すことになった。
日経新聞の元記事には具体名が記述されていないが、該当資料は【教育マルチメディアニュース】でも報じられている【すべての先生のための『情報モラル』指導実践キックオフガイド】だと思われる。
これはA4・45ページから構成されるガイドブックで、対象は小学校から高校まで。第1部「情報モラル教育の必要性と指導カリキュラム」、第2部「これならできる 情報モラル指導実践例」、第3部「指導に使える役立ち資料集」の3部で構成されており、簡単に必要な事項がまとめられている。インターネットや携帯電話などに関するモラル教育を行いたい教育現場にはうってつけのガイドライン・ガイドブックだと思われる。
なおこの冊子は全ページ(約5MB、PDF)無料で誰にでもダウンロードすることが可能。いわば「インターネット・携帯電話の教育教本、道徳本」のような内容であり、非常に簡素で分かりやすく、役立つ内容となっている。
教育関係者はもちろんだが、該当する年齢の子どもを持つ親御さんもぜひ一度目を通しておくべきだろう。また、携帯やインターネット向けのサービスを考えている企業や個人も、子ども向けの情報・コンテンツ提供を考える場合には一読し、配慮の材料にすると良いかもしれない。
(最終更新:2013/09/02)
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