あなたも実はすでに……!? ネット依存症の26症状と13のチェックリスト

2007年06月18日 06:30

インターネットイメージ一か月ほど前にある番組でネット依存症に関する特集が放送されていた。インターネットは非常に魅力的な仕組み・道具であるのは間違いないのだが、同時にその魅力は抵抗力・予備知識のない子どもにとっては危険であるという内容だ。その番組で紹介されていた【インターネット依存症】というサイトに掲載されている、インターネット依存症に関するチェックリストと依存症症状リストがどうにも気になるので、ここに紹介してみることにする。

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インターネット依存症の症状

詳しい説明は上記参照ページにあるが、インターネット依存症は、インターネットの魅力に取り付かれて他の行動にさまざまな良くない影響が出てくることを総称している。個人的にはむしろ「インターネット依存症候群」とした方が意味が通りやすい気がするほどだ(症候群とは色々な症状をひとまとめにしたグループ的な表現)。

ネット依存症では他の「依存症」と名のつく症状と同じような傾向が見られるとした上で、次のような症状が見られるとその可能性が高い、と説明している。

このリストのうち、上にいくほど症状は軽く、下に行くほど重いのだそうな。

1.携帯のメールを何度もcheckする(メールが来ていないと寂しい)
2.毎日目的もないのにインターネットをしてしまう
3.携帯禁止と書いてあるところでも、携帯メールができないとがまんできない
4.チャットにはまる・オンライン上に特定の友達がいる
5.掲示板に書き込む・書き込みの反応などが気になる
6.一日1時間以上ネットにつなぐ(仕事などの目的と自己責任があればOK)
7.なりすましになって人を騙す
8.早く家に帰ってオンラインゲームをしたい
9.ゲームやチャットに夢中になって夜更かししてしまう
10.気がつくとフレーミング(相手を挑発して楽しむ)をしている
11.ネットをしているときは楽しいが後の生活は退屈
12.残酷なこと言い合ったりののしりあったりする
13.家族や友達といるよりネットをしているほうが楽しい
14.ネットをしていないときもネットのことを考えてしまう
15.ネット上で知り合った人と会う(事件に巻き込まれる可能性がある)
16.意味もなく攻撃的になる
17.自分が考えていることがよくわからない
18.インターネットをしていないときでも始終イライラする
19.インターネットをしていて邪魔されるとイライラする
20.インターネットをしていることを家族や友達に隠す
21.なにをおいてもインターネットを優先してしまう
22.一日の大半をインターネットで過ごす
23.ネットのない生活が考えられない
24.もっと刺激を求める
25.幻聴を聞いたり、幻覚を見たりする
26.殺人・自殺への衝動がみられる


「インターネット依存症」と表記されているものの、ゲーム依存症やケータイ依存症など複数の問題が含まれているような気がするし、中には「ネットどうこう以前に対人関係、コミュニティ能力の問題ではないか」「これを病気扱いされたのでは……」というものも含まれている。

一方、主に16以降になると「これは確かに大変な話だが、結構な人が該当しないかい?」というのも多い。

これらの症状が起きると、他の社会的行動にマイナスの効果をもたらし、色々な影響が生じるのだという。少なくともその主張だけは諸手を挙げて賛同せざるを得ない。

インターネット依存症のチェックリスト

上記症状を見て背筋が寒くなった人もいるに違いない。そこで、自分が依存症になっていないかどうかを確かめるチェックリストも用意されている。このチェックリストでいくつ以上該当するものがあれば、どの程度の依存度があるか、など具体的な説明は該当ページでは行われていない。恐らくはチェックの数(該当数)だけ、依存傾向度が高いと見てよいのだろう。

・家族や友達といるよりインターネットをしている方が楽しいと感じるようになる
・気がつくと何時間もインターネットをしている
・隠れてネットをする(親がいないとき・携帯など)
・インターネットをやめるように言われると腹が立つ
・インターネットをしていないときもインターネットのことが頭から離れない
・普段の生活よりインターネットをしているほうがホッとする
・しなくてはならないことがあってもインターネットを優先する
・インターネットをしているとき、自分が変わったように感じる
・ネットで知り合った人の方が現実の友達や親より大事になる
・ネット以外の生活に興味がなくなる
・人間の生死の意味がわからなくなる
・ネットの相手をわざと挑発したくなる
・ネットなしでは生きてゆけないと思う


携帯電話に関するアンケートをよく耳にしたり、時々記事にするが、特に若年層において複数の項目で「これは大多数が該当しているのでは?」と思われるものがあるのが分かる。

同サイトでは「インターネット依存症」の予防を主目的として運営されているもので、治療法については特段の記述はない。説明によれば、さまざまなパターンがあるため一概に「こうすればよくなる」というものはなく、専門家に相談すべきであるという。

このような処置も普通の病気と同じものだ。風邪を引かないようにする予防方法はたくさん思いつき、公開できはする。例えば栄養バランスに優れた食事をし、睡眠時間を十分に採り、汗をかいたままにせず、雨に濡れたらすぐに身体を拭いて着替える。一方で、風邪の治療法は素人が説明するのは困難だし、色々と問題が生じうる。インターネット依存症もまさにその類のものということなのだろう。

依存症の類の病症は、自分ではなかなか気が付かないもの。他人から指摘されたり、第三者的・客観的な立場から自分を見直すことで、はっと気が付くことが多い。今回の「病症リスト」「チェックリスト」を見返して、鏡の中の自分の姿をじっくりと見つめてみるよい機会なのかもしれない。

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