ハウスオブローゼとは百貨店や専門店での直営が主体の化粧品小売企業。製造自身は外部委託。プライベートブランドの比重が高い。当方が通院している病院のすぐそばにあるダイエーでも、直営店が出店しているので何度か見たことがあるが、それなりにお客の入りはよかった。

当銘柄を購入したのは2003年4月。足掛け4年のお付き合いになる。某投資専門誌で「優待利回りが良いよ」と薦めていたので何気なく買ってみたが、実際それなりに優待もよく、企業の財務体質や業績、事業そのものもお気に入り。買い値(750円)から随分と値を上げたので利益確定をしようかとも何度か考えたが、増配もちょくちょく行い利回りもさほど下がっていない(2.48％)ので結局いまだにホルダーのまま。

当方は100株株主なので、今回到着したのは3000円相当の自社関連商品。

箱詰めされていた優待品のフタを開けてみる。各種バス＆ボディケア用品が入っている。

宅急便でやってきた荷物には優待の箱や挨拶状、総会要旨などが入っていた。優待そのものは次の通り。

毎年ここの優待は香りが箱の外までただよってくるような素敵なバス用品ばかりが納められていて、気持ちを安らかにしてくれる。

今年の優待内容もほぼ例年通りのバス用品やボディケア用品。普段はハンドウォッシュなど買わずに100円ショップの石けんで済ませているだけに、ちょっとだけ高級感。また、ボディパウダーはこれから夏になるとお世話になるかもしれない。

入浴剤(左)とボディーソープ＆ハンドウォッシュ(右)

さて、ハウスオブローゼの優待品というと毎年何らかの形で「くまプー」こと「くまのプーさん」のぬいぐるみの類が入っているのだが、今年は箱の中に見受けられない。今年は無くなったのか、と思ってよく調べてみると、「ファンファンバス」がそれに該当した。この入浴剤、お風呂に入れると溶け出して、中からくまプーのフィギュアが飛び出してくるというのだ。

ファンファンバス

重さは100グラム、大きさも本物の卵大ということで、ごく普通の「くまプー」のフィギュアが中に入っているのだろう。さっそく使って……といきたいところだが、実際に手に入れた人の楽しみを奪うのも良くないので、ここではあえて写真は載せないでおく。

元々当方がプライベートブランドの化粧品を買うことなどほとんどないだけに、これらの商品があわせて3000円の市場価値があるかどうかは分からないが、稀有な体験をさせてもらったという意味では十分に価値のあるものだろう。

さてこの銘柄自身についてだが、ロイヤルカスタマー(俗に言う「上客」)のハートをしっかりつかんで業績も手堅く、妙な事業に手を出しているわけでもなく、意外に「鉄板」な気がする。少なくとも減配や致命的な不祥事を起こしたという話は聞いたことがなく、またその雰囲気もない。配当利回りが低くなれば(それだけ株価が上がれば)利益確定も考えるが、株価上昇に伴い増配もしているので結局利回りは良いまま。色々な意味で「お買い得」だった銘柄といえる。

化粧品銘柄というと洒落抜きで当方には「ガラでもない」気もするが、利回りと優待が優秀で業績も○なら、特に売りに出す必要もない。まだしばらくはお付き合いを続けることになるのだろう。