「シムシティ」最新作は「シムシティ ソサエティーズ」・文化や社会面での都市の成長がカギ
2007年06月15日 06:30
アメリカのゲーム製作・販売会社大手Electronic Artsは6月12日、同社の看板タイトルの一つである都市育成シミュレーションゲーム『シムシティ』シリーズの最新作として、『SimCity Societies(シムシティ ソサエティーズ)』を今冬に発売すると発表した。現在アメリカとヨーロッパの発売のみで、日本版については未発表(【発表リリース、PDF】)。
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『シムシティ』シリーズはプレイヤーが市長の立場から都市開発行政にたずさわり、税金や区画整理などの調整をしつつ都市を発展させていくというシミュレーションゲーム。最新作となる『ソサエティーズ』ではそのタイトル名通り、「社会・文化・環境面」における都市の発展具合に重点が置かれたゲームとなる。いわく「『ソサエティーズ』でプレイヤーは都市住民の願望をかなえるべく行動するだけではなく、彼らの文化や社会的要望、さらには環境面においても創り上げていかねばならないのです(SimCity Societies allows players to construct not only the cities they desire, but create their cultures, societal behaviors and environments as well.)」
都市の成長度合を示す各種パラメータの中で『ソサエティーズ』独自のものとして「ソーシャルエナジーズ(social energies)」というものが用意されている。「産業、裕福さ、権威、知識、社会貢献、創造性」に区分された要素の組み合わせ次第で、都市の「ソーシャルエナジーズ」が決まり、都市の特性(知的な街、健康的な街、従順だが抑圧されている街など)が形作られていく。このあたり、同社の地球規模でのシミュレーションゲーム『シムアース』に通じるところがある。
プレイヤーの政策次第で都市の様相が変わる点はこれまでのシリーズ通りだが、ビジュアル的な面でここまで大きく変わりうるのは面白い。文化的だったり幻想的だったり、ハイテク都市のような雰囲気を感じられるものだったり……。『シヴィライゼーション』シリーズのような、文化形態と経営との関係も織り込まれているのか、興味深いところでもある。
気になる建物の種類は350以上。見た目にも楽しい建物やリアルなもの、SFチックな未来的建物まで用意され、都市の発展具合で新たなものが登場してくるという。また、住民側がプレイヤーこと市長に対して異議申し立てをすることもあるとのこと。
単なる経済的な発展だけでなく、そこに住まう人々の精神的な発展をも考慮する必要がある今回の『シムシティ』。これまでの『シムシティ』シリーズの新作とは一風変わった雰囲気を感じるが、実際のところはどうなのか。発売を受けてプレイしてみないことには分からない。ただ、写真を見る限りではプレイヤーの政策しだいで近未来西洋風一辺倒の都市ではなく、幻想的や東洋風など色々なタイプの都市を作れそうである。
また日本語版の発売は今のところ未定だが、これまでの傾向からするに、移植されることはまず確実と見てよいだろう。続報に期待したいところだ。
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