このカスタム家具は、硬質の木材で作られいくつかのパーツに分割できるユニットボックスと、複数の堅めな座布団で構成されている。利用者はこれを好きな風に組み合わせ、自分のニーズにマッチした家具を「カスタマイズ」できる。利用しない時にはユニットボックスの形に戻して収納すれば、スペースは最小限で済む。

ユニットボックスに納めれた基本スタイル(左)と最もオーソドックスな使い方・テーブルと椅子(右)。

複数のユニットボックスを購入してパーツを組み合わせれば、このような家庭の団らんの場やちょっとしたソファーセットにも早代わり。

公式サイトでは大きめのソファーセット＋テーブルやベッドも作れるとして事例も表示されている。ここまでのものを作るなら最初からその類の家具を買った方が速いような気もするが、状況に応じて色々と変化させることができる汎用性はポイントが高い。

実際のサイズはユニットボックスそのものが94×82×64センチ、重さは45キロ。座布団部分は1辺が76センチ。そこから大体これらのパーツの大きさは想像がつくだろう。価格だが1セットで319ポンド(7万6300円)。欧州通貨が急騰しているせいもあるが、少々高め。ただまとめて買うと2つ目が309ポンド、3つ目が299ポンドというように、10ポンドずつ値下げしていくようだ。色は木材部分が2色、座布団は8色から好きな物を選べる。

あるいは日本にも似たようなコンセプトの家具はあるのかもしれないが、こういった発想の家具は非常に面白く、興味深い。まるでレゴブロックで家具を作っているようですらある。場所が広い狭いに限らず、頻繁に気分転換のために模様替えをする人にも気になるアイテムといえるだろう。