ゲームソフトランキング更新・新作上位だが本数は軟調

2007年06月02日 19:30

ゲームイメージメディアクリエイトが発表した2007年5月21日~5月27日の週間ソフト・ハードセルスルーランキングによれば、今週計測週のトップには現在少年サンデーで連載し、アニメも放送中の漫画「結界師」をゲーム化したアクションゲーム『結界師 烏森妖奇談』がついた。タッチペンで結界を張り、ボタンで一気に封印(倒す、滅する)するという、DSならではの仕組みがゲームや世界観とマッチしている。アニメや漫画のファンの年齢層には多少難しめの難易度だが、じっくりと楽しむことはできるだろう。

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第二位にはこちらも原作もののゲーム『BLEACH ~ヒート・ザ・ソウル4~』が。『BLEACH』の対戦格闘ゲームの「破面(アランカル)編」で、総勢70名以上のキャラクタが登場。ミッションバトルシステムは前作から継承され、初心者でも連続技を決められる「ソウルブレイズ」システムの搭載、テレビアニメの制作チームによる描き起こし2D画面の収録など、ファン注目の要素が盛りだくさん。評価は二分されているようだが、原作ファンならコレクター品、あるいはキャラクターを愛でるための一作として位置づけることもできるだろう。

第三位にはこちらも新作の『真・らき☆すた 萌えドリル ~旅立ち~』が。現在アニメも放送中の4コマ漫画『らき☆すた』をテーマにした「脳トレ」タイプのゲーム。ただし通常の「脳トレ」ゲームよりもキャラクタの世界観や萌え要素に重きを置いているので、純粋に「学習したい」「脳力を鍛えたい」という人には今ひとつかもしれない。一方、同作品のファンには必見のアイテム。DSの音声認識機能を用いた「端からみるとかなり恥ずかしい」音読試験はくれぐれも注意(笑)。なお音声出力で各キャラクタがしゃべるのだが、声優の割り振りはアニメとは別物なので、その点はご注意あれ。

第四位はおなじみの『Wiiスポーツ』が。最近このタイトルが上位にちょくちょく顔を出しているのは、Wiiを単なるゲーム機としてだけではなく、総合的なアミューズメント・デジタル端末として用いるのにはぴったりな一タイトルとして、普及しつつあるということなのだろう。あるいは口コミ効果(というより友達の家で遊んでみて「面白い」と思った人が自分用にも購入する)なのだろうか。

今週は新作が上位を占めたが、本数そのものはやや小粒。しかし『結界師』『真・らき☆すた』は元々のファンによる支持が大きく影響し、元データによると消化率が8割を超えて品切れになる店も多かったという。案の定現在原稿を執筆している段階で、両タイトルともアマゾンでは品切れのパラメータが表示されている。次週、これらのタイトルが再びランキング上位に顔を見せるのか、それとも定番タイトルが再び浮上してくるのか気になるところだ。とはいえ『結界師』『真・らき☆すた』は消化率が高いことや再生産までにはしばらく時間がかかるので、次週のランキングでの登場を期待するのは難しいが……。


(最終更新:2013/08/17)

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