美術館や持ち帰り可能な家具も・スウェーデンが『セカンドライフ』内に大使館を設置
2007年06月01日 06:30
スウェーデンは5月30日、多人数同時参加型ネッワークコミュニケーションツール【セカンドライフ(Second Life)】内にバーチャル大使館「Second House of Sweden」を設置したと発表した(【発表リリース】)。「除幕式」には実際にCarl Bildt外務大臣が出席し、テープカットなどの式典に参加した(【参照:SWEDEN.SE】)
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スウェーデンは『セカンドライフ』を用いた広報活動に並々ならぬ興味を示しており、今回設置した「大使館」もスウェーデンを世界にアピールするための行動の一環としている。「大使館」の建物はアメリカのワシントンD.C.に実在するスウェーデン大使館をモデルにし、周辺の自然環境はストックホルム諸島を模した形になっている。
除幕式。外務大臣自らが自分のアバターでアクセスし、テープカットを行った。
『セカンドライフ』内スウェーデン大使館全景。美しい自然に囲まれた島に位置している。
大使館内では実際の大使館に加えてストックホルム国立美術館のコピーやラジオ局(英語版)など、スウェーデンを紹介するあらゆる施設が用意されている。また、著作権フリーのスウェーデン内で撮影されたさまざまな写真や、スウェーデンの料理、さらにはそのレシピ、そしてスウェーデン製として世界的に有名なIKEAの家具も展示されている。家具についてはその一部はユーザーが持ち帰り、自分の家(もちろん『セカンドハウス』内における)で利用することができるという。
スウェーデン国立美術館in『セカンドライフ』。
スウェーデンのさまざまな情景を映し出した写真館もある。
外務大臣もこのテープカットの際「訪れたのは二度目だが最後ではない(また何度となくアクセスするよ)」と語った。スウェーデン側ではこの「大使館」を、スウェーデンに対して多くの人が好意と信頼を寄せ、情報を集めるための拠点としたいと考えているとのことである。
すでに多くの企業がアピールの場などとして用いている『セカンドライフ』。今後は今回のスウェーデンのように国境を越えた利用者を見込んで、各国も観光案内などを行う場として用いる事例が増えてくるかもしれない。
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