「ネット広告は素早く詳細を得られるが信頼性が薄い」~各メディアの広告へのイメージの違い
2007年06月01日 06:30
インターネット調査会社の【マクロミル(3730)】は5月30日、インターネットをはじめとする各媒体における広告の特性などに関する調査結果を発表した。それによると、インターネットの広告はタイムリーで詳細を調べやすいものの、信頼はあまりされていないイメージがあることが明らかになった(【発表ページ】)。
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今調査は2月13日から14日の間、インターネット経由で行ったリサーチ結果。有効回答数は310と少なめのため、データには多分のぶれがある可能性を考慮する必要がある。
この調査結果によると、インターネット、テレビ、新聞、雑誌それぞれの広告には次のような特徴が挙げられる。
各媒体ごとのイメージ比較
■インターネット
・タイムリー
・詳細情報を得られる
・あまり信頼できない
■テレビ
・時代を反映していると感じる
・信頼できる
・面白い
・申し込みをしたくなる
■新聞
・信頼できる
■雑誌
・申し込みをしたくなる
特にインターネット広告は、記事本文と関連付けた広告・情報を配信しやすく、詳細の情報も提供することが容易なため「関心がある情報をタイムリーに見聞きする」「詳細の情報を得ることが多い」の項目で他のメディアと比べて、肯定する人が抜きん出て多いことが分かる。
また、広告を出す側が気になる「商品やサービスを購入・申し込みしてみたくなる」「関心がなかったことに関心を向けさせる」の項目でもテレビに勝るとも劣らない結果を出しており、インターネット広告の「効力」を裏付ける結果となっている。
しかしその一方、信頼性については他のメディアよりも低く、雑誌広告の15.5%よりも低い12.9%しかなかったのが気になる。これは自由回答部分で寄せられている「広告主が不明」「商品詳細が未掲載」「誇大広告」「表現が抽象的」など、インターネット上の広告の中に見られる、問題性のある広告が影響していると思われる。
元々調査がインターネット経由であることや、計測数が少ないことから、この結果をうのみにすることは多少問題がある。が、インターネット広告においてこれまで言われていた「情報の適切な量の配信」「速報性」「信頼性に劣る、と思われている」などの特徴を裏付ける材料の一つとして見てもよいだろう。
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