「かにクレーン」とはタカラ側がつけた俗称ではなく、前田製作所自身が正式名称として用いているもの。【紹介ページはこちらになる】。残念ながら(?)色は赤ではなくエメラルドグリーンで統一されているが、長く伸びるクレーン部分とのバランスをとり安定度を高めるための「押さえ」の部分が、カニの足のごとく折り曲げられるようになっている。

トミカの「かにクレーン」(左)と前田製作所のサイトにある「かにクレーン」の使用例(右)

通常のクレーン車の押さえ部分と違い、折り曲げ部分で地面の高さの違いを吸収できるので、狭い場所や複雑な地形でも写真のように柔軟に対応できる。

前田製作所サイトにはこの「かにクレーン」の【使用具体例の写真集】のページがあるが、それを見ても「かにクレーン」の柔軟性と汎用性の高さがうかがいしれる。

端から見るとSFチックというか、宇宙戦争モノに出てきそうなデザインの「かにクレーン」。実際の走行は本体下部のキャタピラの部分で行うのだが、ちょっと目を離すとこの「押さえ」の足部分がわしゃわしゃと稼動し、『攻殻機動隊』に登場するクモ型多脚戦車フチコマ(映画だと「タチコマ」)のように、その足だけで動きそうである。

もちろんそのような仕様は実際の「かにクレーン」には一切ないので、ご注意あれ。

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(最終更新:2013/09/08)