空気をきれいにする不思議な用紙「ピーダッシュ」6月から本格販売

2007年06月01日 06:30

時節イメージ【日本製紙(3893)】は5月31日、A2マットコート紙に光触媒機能を持たせた新製品「PDASH(ピーダッシュ)」を6月から本格販売すると発表した。従来の用紙と同じ程度の印刷適性と耐久性を維持しつつ、化学反応で空気を清浄する効果を持たせる機能を併せ持っている(発表リリース)

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「ピーダッシュ」は紙の表面に酸化チタンを定着。光に当たるとこの酸化チタンが化学反応を起こし、たばこや汗、ペットなどのにおいの元や、ホルムアルデヒドなどの有機化合物を分解する効果を発揮する。検証例では20時間でアセトアルデヒド(たばこのにおいの主成分)が99%以上低下した実績もあるとのこと。

日本製紙側ではこの「ピーダッシュ」をカレンダーやポスター、カタログの表紙など、一定の機密性が高い閉鎖空間の中に長期間置かれるような用途の印刷物に提供するだけでなく、新しい用途の開発も進めるという。

この光触媒用紙はかつて「空気清浄効果付きの新聞紙」などとして紹介したもので、いまだに当方の手元にもそのサンプルがある。当時は「春先にこの紙を利用したカレンダーを発売」という話が伝えられていたが、今回ようやく用紙そのものを多くの業界に提供する体制がとられるようになったわけだ。

太陽光だけでなく蛍光灯の光でも十分に空気の清浄効果を発揮できるため、例えばタクシーやバスなどといった直接日光が当たりにくい状況下でも十分にその効力を期待できる。今後どのような場所での利用を提案できるのか、日本製紙などの担当者のアイディアに期待したいところだ。


■関連記事:
【日本製紙(3893)、光触媒を利用した「空気清浄カレンダー」を今春に発売へ】

(最終更新:2013/08/20)

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