マイバックを持ってる人は約6割、有料化には半数が賛成~環境省調査
2007年06月01日 06:30
ごみの量削減の一環として、コンビニやスーパーなどで購入した商品を詰めるビニール袋(レジ袋)を節約する運動「マイバック運動」について、【環境省】が5月30日に発表したアンケート調査によると、約6割の人が自分の買い物用袋こと「マイバック」を所有していることが明らかになった。また、マイバックの利用促進化のためにレジ袋を有料化する動きが各店舗で進んでいることに対しては、約半数が賛成していることも分かった(【発表ページ】)。
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今調査は3月に行われたもので、調査した3000人のうち33.7%(1011人)が回答した。それによると、マイバックを持っている人は59.8%と約6割を占め、ある程度浸透が進んでいることが分かった。かつては「買い物かご」が主流だったが、最近ではオシャレなバッグが数多く提供され、ファッションアイテムとしても注目されるところがあり、普及が進んでいるのだろう。
しかしその一方、アンケートの直前一週間でレジ袋をもらわなかったと回答した人は11.9%に過ぎず、85.0%もの人がレジ袋をもらっている。もらった人の枚数は人それぞれで、5枚以上が過半数を占めている。他方、もらわなかった人の半数近くが理由として「マイバックを持参しているから」と答えており、それなりにマイバックがレジ袋削減に効果を発揮していることが分かる。
ちなみに「レジ袋が有料だから」と答えた人も25.4%おり、有料化も効果がないわけではないことも結果として出ている。
レジ袋を有料化することでマイバックの利用促進が図れるのでは、という思惑のもと、レジ袋の有料化が試験導入されている店もあちこちで見受けられるようになった。この有料化の流れについては46.4%が賛成と答え、28.9%の反対を大きく上回る結果となった。ただ、24.7%が「どちらでもない」と答えており、状況を見極めたいとする意見も多いことが分かる。
賛成派・反対派それぞれの意見としては
■賛成派
・資源消費の抑制になるから
・無駄になるから
・マイバックを持参する
など
■反対派
・再使用するから必要
・有料化してもレジ袋の使用は減らないから
・店舗のサービスの一環として行うべきものだから
など
が挙げられた。それぞれ納得のいく理由といえる。しかし反対派の理由のいくつかは、店側のアイディアで解決できそうなもの。この理由を解消できれば、マイバックの使用に傾くのではないかと思われる。
また、レジ袋有料化に際して購入してもよい、と考えている価格は「5円」がもっとも多く36.0%を占めた。区切りのよいところで、レジ袋の有料化の際には「5円」という価格設定が無難なのだろうか。
以上は消費者側の意見であるが、店舗側の意見も今回の調査結果には記載されている。それをざっとまとめると「有料レジ袋の価格は3~5円の層が7割近く」「有料レジ袋の導入で影響がなかったのは6割強。一方で3割近くが売り上げダウン」「お客からの反応はさまざま」「今後有料化の導入は7.2%の店舗のみ」などとなる。お客側の有料化への理解がまだ十分でないことや、同業他社が動き出していない、行政のサポート不足などが、有料化を足踏みさせている原因と見ている。
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