サンライズ・テクノロジー(4830)が上場廃止処分を不服として仮処分申し立て、同時に大量MSCBを発行
2007年06月02日 12:00
先に【サンライズ・テクノロジー(4830)、上場廃止へ】でお伝えしたように、5月24日に【大阪証券取引所】からマザーズ市場における上場廃止を言い渡されたサンテクこと【サンライズ・テクノロジー(4830)】は6月1日、この処分を不服とし、これを停止するよう求める仮処分を大阪地裁に申し立てたと発表した(【発表リリース、PDF】)。
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大証では過去の有価証券報告書の訂正や固定資産売却など、報告義務のある事項について「適時開示に関する規則の違反を繰り返した」として上場廃止に値すると判断し、5月25日から整理ポストに割り当てている。今後状況に変動がなければ6月25日付けで上場廃止となる。
これについてサンテク側では「上場廃止理由はまったく承服しかねる内容」と反論して大証に抗議。しかし受け入れられず、「外部有識者にもご相談申し上げ、あらゆる角度
から検討を行ってまいりましたが」上場廃止の理由は存在しないと確信し、大阪地裁に仮処分の申し立てを行ったとのこと。
ただサンテク側では同日、「上場廃止となるかもしれないから今のうちに資金調達をしておかねばならないので」という理由で、2億4000万株ものMSCB「転換価格(下方)修正条項付き転換社債」を発行している(【発表リリース、PDF】)。最新のデータによれば現在のサンテクの総発行株式数は約1.76億株。一挙に株数が倍増以上に膨らむ計算となる。
事情が事情とはいえ、これでは大証側が上場廃止を決しても仕方ないのかもしれない、とする声も市場関係者からは多く聞かれている。
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