【更新】電子書籍の利用者は48%・ここ一、二年で急増中
2007年06月06日 23:55
C-NEWSと日経産業新聞の共同企画による調査結果が6月1日に発表されたが、それによるとパソコンや携帯電話による電子書籍の利用経験者は調査対象のうち48%とほぼ半分に登ることが明らかになった。しかも利用者が初めて「電子書籍を買った」のは去年以降とする人が半数以上に登り、これから急速に伸びる可能性があることを示唆する結果も出ている([発表リリース])。
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今調査は5月25日から27日に、15歳から59歳までのネットユーザーに対して行われたもの。男女比は1対1。集計回答数は1000。
無料公開されている部分のデータによれば、電子書籍を読んだ経験がある人は全体で48%に登る。有料版を読んでいる人はどの年齢層も1割未満だが、無料版も含め「とにかく電子書籍を読んだ経験がある」人は年齢が若いほど多いことが分かる。
電子書籍を読んだことがあるか。
最近では「紙媒体の本紙の宣伝用、アフターケアのために」「有料版を知ってもらうためのお試し版として」などの目的から、各ポータルサイトや出版社が無料の電子書籍や漫画を一部・全部公開する機会が増えている。当サイトが「デジタル立ち読み」という表現を用いているネット上の立ち読みコーナーの増加が好例だ。紙媒体としての出版業界が伸び悩む現状では、今後この分野への注力がますます進むことだろう。
さらに「はじめて電子書籍を買ったのはいつか」という問いには、2006年以降と回答した人が実に7割を占めていることも明らかにされた。
電子書籍をはじめて買った年。
電子書籍そのものの普及がここ一、二年で急速に広まったことや、パソコンそのものの高性能化とインターネット環境の進歩、さらには携帯電話の機能の拡充や定額制の普及なども電子書籍の利用頻度の高まりを後押しする要因となっている。
今後これら閲覧者側の環境はさらに整備される。そしてコンテンツを提供する出版社側も新しい収益事業としてだけでなく、紙媒体との連動による告知手段としても利用できる電子書籍に多いに傾倒していことだろう。解決すべき課題は少なくないが、今後電子出版はますます多くの人に受け入れられるに違いない。
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(最終更新:2013/08/20)
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