「メール受信は1日30通」が3割、6割以上の人が「毎日5回以上チェックしている」・現代電子メール事情
2007年06月16日 12:00
【Japan.Internet.com】は6月15日、仕事先における電子メールに関する調査結果を発表した。それによると1日に5回以上業務用電子メールをチェックしている人は6割以上に登り、受信するメール数も11通から30通の人が30.6%、11通から50通となると過半数の50.7%に達することが明らかになった。
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今調査は20代から60代の民間企業に勤務する330人を対象にしたもので、調査母数は330人。さらに今調査結果の数字に反映されているのは、このうち勤務先でパソコンなどを使用して社内外からメールを受信している268人。人数が少なめなので、実質とは多少のぶれがある可能性を考慮する必要がある。また、説明上の表記から携帯電話でのメールのやりとりは含まれていないようだ。
業務用メールを一日平均何通くらい受け取っているかという問いには、「10通未満」と答えた人がもっとも多く31.0%を占めている。これはスパムメールも含む数なので、業務用のメールアドレスにはスパムフィルターが良く効いていることが容易に想像できる。一方で「11通以上30通未満」が30.6%、「30通以上50通未満」が20.1%を占めており、この2つをあわせた「11通以上50通未満」で過半数の50.7%に達することが分かる。
一日の業務用メールアドレスに届くメール数
スパムフィルターが有効に働いていないのか、仕事のメールのやりとりが頻繁に行われているのかは不明だが、どちらにしても受信時の苦労は並大抵のものではないだろう(実際、同じアンケートの結果では「一日のメールチェック時間は30分以上」と答えた人が6割以上となっている)。中には、300通以上、1000通以上という「一週間でメールボックスがパンクするのでは?」という人もいる。
電子メールは直接電話したり訪問する場合のように相手側の時間を拘束することなく、受信側が好きなタイミングでチェックできるのが利点の一つ。そこで受信側の立場から「一日何回受信メールをチェックしていますか」とたずねたところ、「毎日はチェックしない」が6.0%、「1回」と答えた人はわずかに4.5%、「2回~4回」が28.0%と、「あまりチェックしない」派は少数であることが明らかになった。
一日の受信メールチェック回数
一方で1日に「5回から9回チェック」する人は19.8%、そして「10回以上」と答える人は41.8%に登った。仕事用の電子メールなので、電話で概要を伝え、具体的な書類ファイルなどを添付する場合など、電子メールでないとやりとりできない状況も容易に想定できるが、それにしても一日10回以上チェックする必要があるあたり、電子メールにおけるビジネスの忙しさ、せわしさが感じられる。
当方が今読み進めている本では「電子メールをチェックするのは1日1回に留めましょう。チェックする回数を減らすことで、電子メールの呪縛から逃れることができ、時間的にも精神的にも余裕をもって行動できることになる」と薦めている。仕事柄、上記のように「どうしてもすぐに受信しなければならない」というタイプのメールも多いだろう。それにしても仕事の過程の中で少なからぬ能力や注意力、時間を電子メールの処理にとられているのは、便利な道具であるはずの電子メールにしては本末転倒な気がするのだが、どうだろうか。
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