「ケータイ族」1000万人突破・インプレスが最新白書発表
2007年06月14日 08:00
【インプレス(9479)】傘下の出版社【インプレスR&D】は6月13日、インターネット業界に関するデータを織り込んだ白書「インターネット白書2007」の内容を発表した。それによると日本国内のブロードバンド(高速大容量)通信の世帯普及率は2007年3月時点で50.9%となり、統計以来はじめて過半数を超える結果となった(【発表リリース】)。白書そのものは21日から発売されるとのこと。
スポンサードリンク
今調査は2007年3月に電話経由で行われ、有効回答数は6000人・5874世帯とのこと。ネットでのアンケートなど質問媒体に偏りがなく、母体数もそれなりに多いので、データの信頼性は高いものと思われる。
調査結果によると、自宅や家庭のパソコンだけで無く携帯電話も含め、何らかの形でインターネットを利用している「世帯浸透率」は前年度比で2.1%マイナスの83.3%となったものの、自宅からの利用率「世帯普及率」は大幅に増加し64.0%に。そしてブロードバンド(FTTH、ADSL、CATVなど)の普及率は50.9%とはじめて過半数を超えた。
インターネット普及・浸透率、ブロードバンド普及率の変移
一方、インターネット利用者数も着実に増加し、全体では8226万6000人と前年から1000万人近くと大幅に増えている。また、今回の調査で初めて「携帯電話/PHSのみの利用者」(1399万9000人)が1000万人を突破し、「勤務先・学校・外出先の機器(パソコン)からの利用者」(1115万8000人)を超える結果が出た。
利用場所や機器によるネット利用者推移
携帯電話/PHS「のみ」の利用者。
総数では1000万人突破。
今調査結果はブロードバンド、特にFTTH(光通信)の普及が大いに進んでいることや、それがネット人口そのものも押し上げていることを裏付ける結果となっている。また、デジタルデバイド、あるいは新階層の登場などさまざまな論議のネタとして取り上げられる「携帯電話のみをネットへのアクセスツール」としている、俗に言う「ケータイ族」が1000万人を超え、ネット関係者には無視できない数にまで増えていることが明らかにされたことでも注目すべき内容といえるだろう。
Copyrightc 2007 impress R&D ALL right reserved.
スポンサードリンク
ツイート