アメリカの現役の大統領であるブッシュ大統領が脱落したり、現在大統領選挙で首位争い(と話題争い)をしているヒラリー・クリントン、オバマ両上院議員が選ばれるなど、なかなかに波乱に富んだ結果が出ている。概要についてはノミネート時の記事を参照していただくとして、ここでは結果発表時に各誌がタイトルでどのように伝えたかを比較してみたい。

時事通信のようにあえて日本人の名前を出さなかったり、むしろ任天堂の宮本氏をメインにもってくるなど、新聞社ごとのスタンスの違いが見えて、きわめて面白い。中には現在まで記事そのものが見つからない大手新聞社もあった。

なぜこのようなことをしたかというと、最初「100人にトヨタ社長らが選ばれた」という文字が各紙に踊り、「あれ? 任天堂の宮本さんは? 確かノミネートされて日本人ではもっとも上位に位置していたはずだけど?」という疑問を生じたからだ。確かに世間一般的には「任天堂」より「トヨタ」の方が通りが良いかもしれないが、「など」扱いされてしまっては少々「？」マークをつけざるを得ない。

ちなみに【ネット上の投票結果も公開されていたが】、先の記事掲載時とは大きく異なる結果が出ていた。TIMEのサイト自身もさほど大きく言及していないことから、やはり(以前某有名コメディアンの盗撮事件で同氏を表紙にしようという運動があったのと同様に)「一部」からのスパム行為があった結果と判断したようだ。非常に残念な話ではあるが、彼らの性格・性質・メンタリティ上仕方の無いことなのだろう。

(最終更新:2013/08/21)