ルーカス公認・スターウォーズの動画素材を自由に編集、投稿してブログパーツに

2007年05月31日 08:00

STAR WARS MashUpsイメージLucasfilm(ルーカスフィルム)は5月24日から、同社の代表作品の一つである【スターウォーズの公式サイト】において、『スターウォーズ』のクリップを自由に編集して組み合わせ(マッシュアップ)た上で、サイトやブログ、マイスペースなどのSNSに貼り付けられる仕組みを公開した(【発表リリース】)。ルーカスの作品が公認で編集可能な上、掲載できるようになるのはきわめて異例なこと(【参考:ウォールストリートジャーナル】)。元記事では「あなただけの『スターウォーズ』を」というタイトルがつけられている。

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クリップには現在までに公開された『スターウォーズ』シリーズ6作品から250ほどの(公式サイトでは200以上と表現)クリップ、それぞれが約60秒ほどのものが用意されている。これらをサイト上で自由に編集や追加、改変し、自分のブログやサイトに貼り付けられる。利用には事前登録が必要。

リリースによると今回のサービス提供は『スターウォーズ』シリーズ30周年を迎え、ファンと共にそれを祝うもっとも良い方法は何か、と考えた上での決定とのこと。ちなみに完全に自由奔放に、というわけではなく、専用のサイト上で編集されたものは一度会社側のチェックが入り、了承が得られたもののみが利用できることになる。いわば「承認表示タイプの画像掲示板」のようなもの。

許諾を受けた作品の閲覧も専用サイトで可能。仕組みはYoutubeなどの動画投稿サイトのそれに近い。

【専用サイト「STAR WARS MashUps」】にはすでに多数の編集動画がアップロードされている。素材はメーカー提供のものに提供され、編集も専用サイト上でのみだが、投稿の仕組みやコミュニティの形成の仕方、タグを発行して自在にブログやサイトに貼り付けられる仕組みを提供するあたりは、【YouTube】をはじめとする動画投稿サイトのものをほぼ踏襲している。

人気の高い動画のページ。コメントスタイルなどはほぼYouTubeのもの。
人気の高い動画のページ。コメントスタイルなどはほぼYouTubeのものと似ている

元々Lucasfilmでは「比較的」動画投稿サイトに投稿された動画には寛容だった。例えばYoutubeにはすでに10万作近い『スターウォーズ』関連の動画が投稿されている。しかしこれらの動画はルーカス側には直接的な利益を及ぼさないことが問題視されていた。

今回のサービスはその現状を打開し、「ニーズがあるのなら自分達の手で場所を提供し、自社に利益をもたらす形を生み出そう」という意図のもとに開始されたもの。会社側では月に200万人の来場者を見積もっているという。

日本でもそれなりに人気のある『スターウォーズ』シリーズだが、海外では『スタートレック』シリーズ同様に日本では考えられないほどの人気を誇り、多くのファンが存在する。彼らのニーズを考えるのなら、「取り締まりと削除と規制」でいたちごっこを繰り返すより、「自らもファンも両方益を受ける仕組みを考え、提供する」という今回の方策は、大英断であると共に、より優れた選択肢であるともいえるだろう。

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