東京都唯一の路面電車路線に新型レトロ車両登場
2007年05月27日 12:00
道路事情やライフスタイルの変化でほとんどの路線で無くなった路面電車の中で、東京都内では唯一今に至るも路線を維持している【都電荒川線】で本日5月27日から、昭和初期時代をイメージしたレトロ調の新型車両の運行が開始された。それに先立ち前日となる26日にはイベントも開催された(【関連資料】)。
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今回導入される車両は9000形第一号車両9001号車。ビジュアル的には昭和初期時代の東京都内に走った路面電車をイメージしつつ、バリアフリーや環境対策、安全性を配慮した「機能的には最新鋭」の車両。車体の色は下がえんじ色、上がクリーム色の二色に塗り分けられ、内部の床や壁は木目調で統一されている。また、出入り口のドアそばの窓にはだ円型の窓が取り付けられ、レトロふうな車体にアクセントを添えている。
今回導入された9000形。ちなみに一両のみの導入。
都電荒川線を運営している東京都交通局では今回の新型車両導入にあわせ、毎年6月10日の路面電車の日のイベントを前倒ししたり、【せんべい付都電一日乗車券の販売】を開始したり、さらに黒い線をセンサーで読み取って走り続けるおもちゃ【光センサー都電荒川線9000形の販売】を開始するなど、同車両に大きな期待を寄せている。
都内だけ、しかも1両のみの導入なので見かける機会も少ないかもしれないが、もし目に留まることがあれば「あれが先日導入された、古くて新しいあの車両だな」と思い起こすのも一興だろう。
(最終更新:2013/08/21)
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