「生きた化石・シーラカンス」が生きたままで捕獲・インドネシアにて
2007年05月26日 12:00
【ABC NEWS】が伝えるところによると、インドネシアのスラウェシ(Sulawesi)島沖の海域で、現地の漁師Yustinus Lahamaが「生きた化石」ことシーラカンス(Latimeria chalumnae)を生きた状態で捕獲した。ANTARA NEWSが5月21日に報じたという(【大元のANTARA NEWSの記事】)。
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このシーラカンスは大きさは約1メートル、重さは51キログラム。5月19日に地元の漁師にとらえられ、しばらくは生きていたが17時間後に死んでしまったとのこと。
公開されていた「捕獲されたシーラカンス」。数億年前の化石とほぼ同じ形をしている魚が生きたまま捕らえられるとは摩訶不思議な出来事であるに違いない。
シーラカンスはかつて2億4000年前にその生息がピークに達した大昔の深海魚で、大きくなると長さ2メートル、重さ100キログラム前後にまで成長する。恐竜の絶滅と共に絶滅したと考えられていた。しかし1938年に南アフリカで発見されてから、アフリカやインドネシア周辺で200尾ほど捕獲されている。化石として発見されている形とほとんど差異がないことや、化石そのものが見つからなくなった8000万年以来1938年まで現生種が発見されていなかったことから「生きた化石」として知られている。なお現在はワシントン条約で保護され、商業目的の取引はできない。
シーラカンスの生態としては200~1000メートルの深海で生活することが知られている。今回なぜ比較的浅い部分にしかけられた魚の網に引っかかり発見されたのか、その理由は明らかにされていない。
公開されている写真を見ると、かつて「♪前はう~み、うしろ~は」のフレーズで有名な【ハトヤ】のテレビコマーシャルで放映されていた「あのシーン」が思い起こされるのは当方(不破)だけだろうか。……ともあれ、世の中にはまだまだ不思議なことが数多く存在するのは間違いなさそうだ。
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