気象庁・国土交通省共に今夏の猛暑・渇水を想定した動きへ
2007年05月25日 06:30
【気象庁】は5月24日、6月から8月における季節予報(三か月予報)を発表し、今年の夏季は雨が比較的少なく、気温も例年より高めの予想を明らかにした(【該当ページ】)。また【国土交通省】も2年ぶりに「渇水対策本部」を設置、今夏の渇水に備える動きを見せている(【発表リリース】)。
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すでに何度かお伝えしているように、今年はラニーニャ現象が6月にも発生する見込み。気象庁ではその影響で日本付近にも太平洋高気圧が張り出し、これが夏季の猛暑・渇水を促進するとしている。梅雨明けの時期も一部を除いて例年より早く、8月は快晴・猛暑が続きそうで、雨も少なくなる見通し。
平均気温予想。赤い部分が例年より高めになりそうな地域。……全地域じゃないか。
また、国土交通省は24日、「国土交通省河川局渇水対策本部」を設置した。今年は3月から5月にかけて、すでに雨が少ない現象が相次いでいることから、渇水による取水制限が行われている河川がある。また、複数のダムで水の供給が難しくなる見込みも報じられておいる。例えば四国の那賀川水系の長安口ダムでは5月24日現在貯水率がわずか3.3%に過ぎず、工業用水・農業用水共に60%の取水制限が行われている。そのような事態をうけ、今回の対策本部設置となった。
先の【「梅雨明けは 日本西部で 早いかも」・ウェザーニュースが今年の梅雨傾向予想を発表】にもあるように、【ウェザーニューズ(4825)】も今年のラニーニャ現象の発生や猛暑を予報している。官民合わせて同じ予想をしているあたり、今年は相当な猛暑になりそうである。
(最終更新:2013/08/21)
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