楽天が携帯電話とのチャットも可能な新メッセンジャー「楽天メッセンジャー」を提供開始

2007年05月24日 08:00

楽天メッセンジャーイメージ[楽天(4755)]は5月23日、音声通話やチャットが出来るブラウザ版メッセンジャー「楽天メッセンジャー」のサービス提供を開始した。利用は無料だが楽天市場への登録と、携帯電話のメールアドレス登録か必要となる(『発表リリース』)。

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楽天メッセンジャーイメージパソコン上のメッセンジャーとしてはこれまでにもヤフーやMSN、Skypeなど多数のサービスが提供されている。それぞれ独自機能や便利さなどを前面に押し出して顧客・会員の囲い込みを行っているが、これだけ種類が多いと「よほど便利な機能がないと、さらに新規参入したメッセンジャーが会員数を確保する」のは難しい。

今回提供される「楽天メッセンジャー」では、基本的な機能のテキストチャットは最大4人まで同時に可能。一度のメッセージ入力は400文字(800バイト)まで。音声チャットは一対一のみ。現在の状態を表示する機能など、ベース部分は他のメッセンジャーとさほど変わるところはない。強いて言えばソフトをインストールする必要がなく、ブラウザ上から立ち上げられるのが他のメッセンジャーと異なるところか。

「楽天メッセンジャー」独自の機能としては、携帯電話メールが活用できることと、楽天が展開しているSNSの「楽天リンクス」との連携機能にある。携帯電話メールについては、パソコン上で相手がオフラインだった場合、相手の携帯電話とチャットができる仕組みが用意されているというもの。「外出先やパソコンがない環境からでも携帯電話からチャットの受信、返信ができるため、さらにコミュニケーションの幅が広がる」とのこと。

また、SNS「楽天リンクス」と機能をリンクさせ、例えば「楽天リンクス」の友達一覧から「楽天メッセンジャー」を起動してメンバーとチャットしたり、メンバーを招待できる。いわば「楽天リンクス」の一機能として「楽天メッセンジャー」が使えるようになる。

携帯電話との連動は、いわばチャットメッセージをパッケージ化し、それを相手の携帯電話に電子メールで送るというもの。電子メールとチャットメッセージのテキストを相互変換することで、パソコンと携帯との擬似チャットを可能にしている。

現在ベータ版ということもあり、ファイルの添付ができなかったりアバターキャラクタが既存のデータからしか選べないなど、他のメッセンジャーと比べると見劣りする部分が多く見受けられる。

しかしはじめからテキスト送信量を上限800バイトとして携帯電話での利用を前提としていること、そして現状において「携帯電話でSNSを使う人が増えている」「チャットのように携帯電話で(通話ではなく)電子メールのやりとりをしている人が多い」ことを考えると、パソコン上のメッセンジャー・携帯電話のメール・SNS上での利用の3要素を互いに結びつけるこの「楽天メッセンジャー」は、案外面白い展開を見せるかもしれない。

今後どのような機能が追加されるかで、楽天側の「楽天メッセンジャー」導入の意図がより鮮明に浮かび上がってくるだろう。


(最終更新:2013/09/02)

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