「メタボを予防しよう」厚生労働省が専用サイトをオープン
2007年05月23日 06:30
【厚生労働省】は5月22日、食べすぎや運動不足が主要因とされ、予備群もあわせると日本国民の1900万人が該当者ともいわれているメタボリックシンドロームへの啓蒙活動の一環として、専用啓蒙サイト【メタボリックシンドロームを予防しよう】をオープンした。
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厚生労働省では【メタボリックで四人に一人が要指導・来年4月から特定健診、特定保険指導開始】にもあるよう来年4月から40歳以上を対象にメタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)対象者及びその予備群の人に対し、特定健診を通じて面談や電話などでの改善指導を行う。今回のサイトはそれに先駆けて、厚生労働省のサイト内に独自のサイトを設けることで、情報のスムースな喧伝を狙ったものと思われる。
「メタボリックシンドロームを予防しよう」トップページ
同サイトではトップページでメタボリックシンドロームについて「食べ過ぎや運動不足など、悪い生活習慣の積み重ねが原因となって起こるため、生活習慣の改善によって、予防・改善できます」とし、自発的な予防・改善を促している。
ページ内では特定健診における診断基準を詳しく説明した【チェック用参照ページ】も用意されていて、自分でも事前に健診に近いチェックを行うことが可能。もちろん一個人で胸囲や血圧はともかく中性脂肪値やHDLコレステロール、血糖値を測定することはまず不可能なので、会社などで行った健康診断の結果と照らし合わせてチェックすることになる。
サイトでは大きく「基礎知識編」「予防・改善編」「健診・保険指導編」「参考資料編」の4項目に分けられ、さまざまな情報が提供されている。特に「予防・改善編」では図付きで分かりやすく、バランスのとれた食事の採り方について解説が加えられている。
一部では「メタボ云々はあおりすぎ。科学的根拠は薄い」との声もある。確かにここ数年、急に騒がれるようになったことから、そのような疑念を持つ人もいるだろう。しかしすでに当サイトで何度と無くお伝えしているように、欧米諸国では肥満が大きな社会問題になり、国を挙げて改善を模索している。
百歩譲って科学的根拠の点でそのような部分があるとしても、健康にプラスになる情報を配信し、管理をサポートしてくれるのには違いない。「タダで(本当は支払った税金が元なのだからタダではないのだが……)健康管理をしてくれるなんて、ラッキー★」と考え、素直に話に耳を傾けるのが、賢い利用法といえるだろう。
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