「完全買収という形で日本企業にぜひ投資をしたい」バフェット氏語る

2007年05月17日 12:35

株式イメージ5月15日の経済番組などで【テレビ東京(9411)】【バークシャー・ハザウェイ(BERKSHIRE HATHAWAY)】を率い、世界の資産家ランキングで常に上位に顔を出している著名な投資家ウォーレン・バフェット(Warren Buffett)氏との単独インタビューに成功したと伝えると共に、その内容を公開した。

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これはバークシャー・ハザウェイの株主総会のようすをレポートした際に行われたもの。レポートによると同社の総資産額は30兆円、40年間の運用成績は平均で「年間」21%のプラス。同社の株価は10万ドルを超え、ニューヨーク証券取引所でもっとも高い株価になっているという。

【バークシャー・ハザウェイ(BRK-A)】http://finance.yahoo.com/q?s=BRK-Aの株価推移。右肩上がり。
【バークシャー・ハザウェイ(BRK-A)】の株価推移。右肩上がり。

単独インタビューの内容は次の通りだった。

Q.日本企業への投資をどう考えているか。
A.日本企業については色々と研究している。具体的にはまだだが、いくつか株を取引したり買収先も検討中だ。今後は完全買収という形で、日本企業にぜひ投資をしたい。


ニュースとしては「日本企業に注目している」という(質問者が日本人だったのでリップサービスの感もあるが)話がもっともインパクトのあるものだった。また、総会中の約50もの質問に一つ一つバフェット氏がていねいに答えたというあたり、本当の総会の姿を見せてくれた形となっていた。具体的企業名は明かさなかったのが残念だが、例えば「身近にある、バフェット氏自身が容易に理解でき説明可能な業態・業種」「その業界でナンバーワンな企業」「世界的に有名な、知名度のある会社」に注目するというバフェット氏の投資傾向を見れば「ある程度は」推測できるかもしれない。

その一方、「アイスに食らいつきながら株主に応じる」「コーラ、特にチェリーコークが大好きで毎日6本も飲む」「投資に年齢など関係無いとにこやかに語る」「親友のビル・ゲイツ氏が表れ、株主と一緒に卓球をたしなむ」など、陽気で気さくな姿がバフェット氏の一面として映し出された。非常に興味深く、印象深いものといえる。

長期投資は外れた時のリスクが大きく(時間と機会を損する割合が大きい)、また日本ではデイトレードやスイングトレードによる成功話が相次いで報じられているため、あまり重要視されていない感がある。確かにうまく行かなかった時のダメージは大きい。だからこそ銘柄選びは慎重になる必要があるし、忍耐強さも欠かせない。

バフェット氏がインタビューの中で投資について「投資は生涯付き合うもの。楽しんでいるよ」「今日1ドル損をしたら明日は1ドル以上儲けるさ」と語っていたが、それくらいの気軽さで答えられるよう、日頃の投資を慎重に、そして強い意志のもと行うことがバフェット氏流の「成功への道」なのかもしれない。

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