外付けハードディスクをバックアップ媒体として使う考え方

2007年05月14日 06:30

ハードディスクイメージ先の記事でちらりと触れたが、先日USB接続の外付けハードディスク(HDD)を購入した。自宅の作業用パソコンで使っている内外のHDDのデータを定期的にバックアップし、万が一に備えるためである。かつて「パソコンのバックアップ」といえばMO、CD-R、そしてDVDといった記録媒体が主流だったが、HDDの価格が急落したことでその考えも改めなければならないようだ。

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タイミングよく【提督の野望 海軍広報】さんのところでも似たような話が持ち上がっていたが、まさに同じような考えをしていた。つまり、「バックアップ媒体としてDVD-ROMは安価に見えるが、1枚の記録容量は4GBでしかない。数百GB規模のデータをコピーするとなると百枚単位のDVDが必要だし、それを焼く時間も膨大になる」という点を挙げ、またこの容量・記録時間問題を解消しうる「ブルーレイ」などはまだ高価で使えない(ちなみに「提督の野望」さんの記事によると、750GB~テラバイトのタイプの方が耐久性は高いそうな。「次回以降」参考にしよう)。

そこで「どのみちデータを記録するのだから、HDDも同じような考え方をして使えばよいではないか」という発想が浮かんでくる。HDDの価格が下がればさらにそのメリットは増える。

USBで気軽に接続できる外付けHDDの場合、複数のパソコンを使っていたり、あるいは外付けという機動性を活かして自宅と仕事先のパソコンのデータをひっくるめて保存したい場合も役立つ(これも上記参照記事で指摘されているが、1GB前後ならUSBメモリの方が楽。実際当方も『ハギワラシスコム USB対応フラッシュメモリ LumitasMシリーズ 1GB』をあわせて購入した)。

また最近のHDDはそういった使い方が前提となっていて、バックアップ用(便利な差分バックアップ)ソフトが始めから組み込まれているのもありがたい。当方が購入した『HD-H320U2(320GB)』にも始めからそのタイプのソフトが組み込まれていた。

もちろん外付けHDDにも問題点がある。一つは電源が新たに(出来れば「バックアップ」の意味からも独立して)必要なこと。そしてHDDの容量が増えれば増えるほど、そのHDDにトラブルが起きた時の損失も大きくなること。「かごの卵」理論の通り、媒体あたりの容量が大きくなればなるほど、万一の際の被害は大きくなる。

そしてもうひとつ。これは当方が「現在体験中」なのだが、パソコン本体につなげるUSB端子が新たに必要なこと。昔のHDDは他のHDDなどの媒体とつなげるための中継端子(SCSI端子)があったものだが、今のHDDにはそれがない。USBの仕組み上、それは当然のことなのだが、案外気が付かないことがある。当方も実は、HDDを箱から出してセッティングしている段階で初めて「接続するパソコン側のUSB端子が足りない」ことに気が付いた。あわてて『USBハブ』をオーダーした始末だ。やれやれ。

バックアップは実のところ面倒だし、なかなかやる気は起きない。しかしデータを失ってからその重要さを実感できるもの。まさに「保険」と同じような考え方だ。仕事のデータなどどうしても失いたくないデータが多数パソコンに収まっている場合には、HDDなどによるバックアップを検討してみてはいかがだろうか。

■関連記事:
【最適なバックアップ間隔の計算式はx=√2ab】

(最終更新:2013/09/08)

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